鎌倉の人気お菓子クルミッ子は、もはやクルミである/カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」
「Kurumicco」決定話がエピソードとして完成されすぎている
数年前、1人の「クルミっ子」から自身のアカウントに「クルミッ子」という文字を入れていいかというメッセージがきたそうだ。 パクり、無断転載が横行する世の中に置いて、わざわざ個人アカウントにクルミッ子と入れて良いかと公式に許可を仰ぐ姿勢、まさにクルミっ子の鑑だ。 そのクルミッ子が入れようとした文字が「Kurumicco」だったという。 それを見た社長が「それいただき」と思ったため、クルミッ子の表記は「Kurumicco」になったそうだ。 同人で流行った要素を公式が取り入れる、という最近のアニメ界隈などで見られる現象がまさかクルミッ子でも起こっていたとは思わなかった。 ちなみに、そのクルミっ子は今では鎌倉紅谷のスタッフになっているという。逸話として完成されすぎている。
第二問:パッケージにいるリスの名前は?
第二問目は、クルミッ子のパッケージにいるリスの名前は?という問題だ。 答えは「リスくん」である。 第一問目が全く予想もつかない展開だったのに対し、このドストレートさ、さっきからクルミッ子検定に翻弄されっぱなしだ。 このリスくんは、クルミッ子のアレンジ商品が楽しめるカフェの「隠れキャラ」としてカフェ内やラテアートにこっそりいるらしいのだが、「残像のようなリスくん」や「おぼろげに浮かぶリスくん」が確認でき、「リスくんとは概念なのか」と思わせてくれる哲学的なキャラクターだ。
「全部真面目にやっている」という点が面白い
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