Fashion

スーツにスニーカーは当たり前。ヒールは無理してはかないで

白と黒の千鳥格子柄のスーツなら、スニーカーは白または黒で

 例を挙げます。もしスーツが白と黒の千鳥格子のツイードだったとしたら、スニーカーまで含めて白と黒でまとめましょう。  時計やジュエリーはこの限りではありませんので、色をそろえる必要はありませんが、例えばボタンがゴールドだったらゴールドに、シルバーだったらシルバーに統一するといいでしょう。
スーツにスニーカー

白と黒の千鳥格子柄のスーツなら、スニーカーは白または黒で
※画像:WEARより

 白と黒の千鳥格子の生地のスーツなので、スニーカーの選択は白または黒となります。  ここで仕事用にスニーカーを選ぶ場合、注意してほしいのはスニーカーの素材についてです。  素材にも格があります。大まかですが、コットンより化学繊維が、化学繊維よりも皮革のほうが格上だと考えたらいいでしょう。  スーツに合わせる場合、スニーカーの素材の格を上げます。できれば皮革、もしくは化学素材と皮革の合わさったスニーカーを選びましょう。
スーツにスニーカー

天然皮革 + 合成皮革が素材のナイキ「クラシックスニーカー コルテッツ ウィメンズシューズ」
※画像:WEARより

ファッションの世界でも、ニューヨークでもスーツにスニーカーは当たり前

 使う色の統一性を徹底すること、スニーカーの素材を格が高いものにすること、もしそれ以上やるとしたら、仕立てのいい素材、高級な生地、優れたパターンなど、どんどんグレードを上げていけば仕事用としてなんら問題はありません。  以前、ニューヨークに住んでいた友人が日本に戻ってきての最初の感想を私にこう言いました。「ニューヨークでは昼間の通勤にヒールの靴なんて誰もはいていないのに、日本の働く女性が通勤でヒールの靴をはいていて、なんでみんな無理してはいているんだろう、日本って変なのって思った」。
 ファッションの世界でも、ニューヨークでもスーツにスニーカーは当たり前です。洋服を着ている私たちがそれを取り入れて悪いわけがありません。いいところはどんどん取り入れて、毎日、快適に気分よく仕事をしましょう! <文/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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