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コンビニにもいじめ問題…オーナーの“奥様”にいびられたバイト

 コンビニといえば、身近で便利な存在ですが、仕事のブラックぶりが問題になっています。今年、加盟店オーナーたちがあまりにも過酷で儲からないとして、24時間営業などの見直しを本部に求めたというニュースもありました。
コンビニのスタッフ

写真はイメージです(以下同じ)

 ですが、そのオーナーたちに雇われたアルバイトが、ブラック労働を強いられることも。なかには、とんでもないオーナーもいるようなのです。 「私は高校生のときに初めてバイトをしたのがコンビニだったのですが、その店はとんでもなく強烈でした」  そう話し出すのは、社会人2年目の明日香さん(仮名・24歳)。 「家から自転車で通える距離のコンビニがバイトを募集していたので、応募したんです。面接で、『えーっ、コンビニバイト未経験なの!?』と、高齢の男性オーナーに大げさに驚かれた時点で、イヤな予感はしていたのですが……。私は当時、高校に入学したて。未経験で当たり前だったんです」  そして、明日香さんのイヤな予感は的中しました。面接に合格、いざ初出勤すると、早々にろくでもない目にあってしまうことに。

初バイトの高校生を放置

「初出勤すると、オーナーは不在で、50代ぐらいのムスッとした女性だけがいました。女性は自己紹介すらしてくれないまま、『モップがけして』とモップを渡してきて、そのままこちらを睨んでいました」  訳がわからないまま、店内のモップがけをした明日香さん。 「すると、女性には『要領が悪い』『モップのかけ方も知らないの?』などと文句だけを言われて。具体的にこうしたほうがいいという指導は、一切してもらえませんでした」  そこから徐々にほかのバイトやパートの人も出勤。その女性の正体が明らかになりました。 「ほかの人たちは、『奥様』とその女性のことを呼んでいたんです。話の流れで、どうもオーナーの奥さんなんだなとわかりました。そのうち、いきなり私だけを残して、奥様たちがどこかに行ってしまったんです。お客さんの少ない時間帯でしたが、何人かはレジに来ました。この場をなんとかしのごうと、私は無理やりレジをこなしました」  そして、明日香さんが孤軍奮闘しているうちに、奥様たちは戻ってきて、驚きの発言をします。

誰もいないから、やらざるを得なかったのに……

「まず、奥様に『なんで勝手にレジをやっているの!!』と怒鳴られました。『あなたはまだ使えないから、休憩に入って』とも言われて。ほかの人たちは『本来、新入りは休憩には入れないのよ。奥様に感謝しなさい』と口々に……。初日からいきなり、すごい嫌がらせをされたなって思いました」 怒る女性 嫌がらせは初日だけでは終わらず、エスカレートしていくばかりでした。 「その後の出勤でも、奥様が『これをやって』と説明なしに指示だけをしてきて。やり方がわからないことを私が聞いても、全員に無視されました。そして私がミスをすると、『わからないならなんで聞かなかったの!』と奥様に怒鳴られる、という本当に理不尽状況が続きました」  こんなしょうもない出来事までありました、と、明日香さんは苦笑しながら話を続けます。 「『この飲み物をとってきて』と奥様に言われたので、すぐに1本とってきたんです。そうしたら奥様は、はぁ~、と深々とため息をつくと、『1本なわけ、ないじゃない!』と言ってきました。きっと、何本持ってきたとしても、文句を言われたんだろうなと思います」  まさに、奥様の理不尽さが伝わってくるエピソードです。最初は初めてのバイト先だからと、ひたすら耐えていた明日香さん。しかし、誰ひとり味方がいない状況に、限界に達してしまいました。
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オーナーの信じられない言葉
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