「とどめに、オーナーから
『自分が直接見たわけじゃないんだけど、妻も、みんなも、君は仕事ができないって言っているよ。君には接客業が向いていないんじゃない?』と言われたんです。なんだかもう、反論するのも馬鹿馬鹿しくなってしまい、『そうですね。自分でもそう思っていました』と言って、そのまま辞めました。結局、一ヶ月も続かなかったです」
それから接客業、とくにコンビニでうまく働くことには自信をなくしてしまった明日香さん。ところが、高校の友人に誘われて入ったコンビニでのバイトは、何年間も続いたそうです。
「バイトもそうですが、社会人になった今でさえ、奥様のコンビニは働き先として、明らかに異様だったなと思います。嫌がらせがつらかったことはもちろん、
『奥様』『奥様~』と、誰もが奥様の取り巻きのような感じだったことが薄気味悪かったです。そもそも、奥様の取り巻きにはいったいなんのメリットがあったんでしょうね」
そう言って明日香さんは笑いました。オーナーの妻という立場を利用して、コンビニのような閉鎖的な空間で、人に嫌がらせをするような人にはついていきたくないものですね。
今年6月28日、コンビニが抱える様々な問題を見直す検討会を、経済産業省がスタートしました。ブラックバイト問題も改善されるといいのですが――。
<文/女子SPA!編集部>
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