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スーパーがレジ袋削減のため、恥ずかしすぎる言葉を印字。すると意外な結果に…

 日本でもコンビニやスーパーで配られるレジ袋の有料化が検討されるなど、脱プラスチック化が急ピッチで進んでいます。しかしそれでも、買い物に行く時に再利用可能なエコバッグを「うっかり忘れてしまった」なんて経験をしたことがある人は多いもの。
プラスチックレジ袋を持つ女性

写真はイメージです

 その問題を解決する秘策としてカナダのスーパーが打ち出したユニークな試みが、話題になっています。

「恥をかきたくなければ、エコバッグを持ってこい!」

 6月6日、カナダ・バンクーバーにあるイーストウェストマーケットは、「奇妙なアダルトビデオ店」「イボ軟膏(なんこう)卸売り」「結腸ケア協同組合」など、思わず二度見せずにはいられないロゴがプリントされたレジ袋を有料(1枚5セント、日本円で約4円)で配布し始めました。
 この一風変わったデザインのレジ袋には、プラスチックごみ削減に賭ける同店店長の並々ならぬ思いが込められています。 『ガーディアン The Guardian』によると、イーストウェストマーケットは以前から環境問題に熱心に取り組んでおり、客がエコバッグを忘れた場合には5セントのチャージ料を課してレジ袋を提供、プラスチックごみの削減を図っていたといいます。しかしその効果はほとんどなく、エコバッグを忘れる客は後を絶たなかったのだとか。  そこで思いついたのが、ユーモアで人々の関心を集めるアプローチ。「人間は他人にこうしろと命令されるのを嫌うもの」という店長の哲学から、直接訴えかけるのではなく1000枚限定でおもしろレジ袋を制作。笑いの力を借りて、間接的に注意喚起する作戦に打って出たのです。  お店のインスタグラムやフェイスブックで「エコバッグを忘れずに持ってくるのは難しい。お客様が二度とエコバッグを忘れないよう、レジ袋をリニューアルしました!」と紹介された袋をよく見てみると、ロゴの下には小さなフォントで「恥をかきたくなければ、エコバッグを持ってこい!」というメッセージが印刷されています。  カナダでもプラスチックごみの問題は深刻で、国内で使用されるプラスチックのうちリサイクルされるのはわずか10%未満。このままでいけば2030年までに約83億カナダドル(約6千800億円)にあたるプラスチックごみが破棄されることになるそう。  折しも、カナダのイケメン総理大臣ジャスティン・トルドー(47)が、レジ袋をはじめ、プラスチックストローやカトラリーの使用を2021年までに禁止する計画を発表したばかり。  環境保護に燃える店長のプランは国が掲げる目標とも合致し、とてもいいアイディアのように思えましたが……。
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心意気は買うけど完全に失敗?全種類コンプリート目指す客殺到
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