ポッコリお腹を平らに、簡単「壁押しエクササイズ」1日たった30秒
みなさんはどんなときに「太った」と自覚しますか? 頻繁に体重計に乗らない人が、体重増減の目安にしているのが、デニムなどのウエストのきつさではないでしょうか。皮下脂肪がついたタプタプお腹や、お腹が張ったようなポッコリお腹など、何かとお腹ってお肉がつきやすいですよね。
そこで今回はポッコリお腹の原因とその対処法についてご紹介していきます。
お腹がポッコリと出ている原因はみなさんの体の中にある内臓です。胃腸などの内臓はお腹の中に綺麗に収納されていますが、それらを一定のポジションに収めているのは腹横筋や腹斜筋といった腹部のインナーマッスルです。これらのインナーマッスルが弱ってたるんでくると、収まっていた内臓が膨張し、内面から腹部を圧迫するため、お腹が膨れていくのです。
ちなみに筋肉量は20歳をピークに低下してきます。本格的なジム通いや、日常的にハードな運動をしていない限り筋肉量は落ちていきます。加えてデスクワークで姿勢が悪かったり、普段の行動範囲が狭かったりすると尚更でしょう。
腹筋のインナーマッスルを鍛えるために有名なのは呼吸法で、お腹を引き締めながら呼吸をしたり姿勢保持をしたりすることを「ドローイン」と呼んでいます。
この理論は何年も実証を重ねられて結果が出ているため、とても有効なものです。しかしながら、体表にあるものではなく、実際に関節が動いたりもしないので、初心者の方には少し難しいかもしれません。
そこで簡単に腹筋のインナーマッスルの感覚が掴めるようになるエクササイズをご紹介します。
ドローインを身につけるためのおすすめエクササイズは壁押しです。1日、10秒×3セットを続けていきましょう。
1 壁から1mくらい離れたところに立ちます。
2 足を肩幅よりも少し広くし、スクワットをするようにお尻を後ろに引いて腰を落とします。
※上半身を前に傾けても頭や体が壁に当たらないように注意しましょう。
3 それほどキツくなく、体勢をキープできる高さで止まったら、息を吐きながら壁を手のひらで目一杯押しましょう。
肘をしっかり伸ばして身体全体で押すと正しくお腹に力が入ります。
腰を落としてスクワットのポジションで体全体を使った壁押しを行うと、必然的にお腹のインナーマッスルに力が入りやすくなり、その感覚が掴みやすくなります。さらに、このエクササイズを行った後にドローイントレー二ングや体幹トレーニングを行うと、インナーマッスルにスイッチが入った状態になるため、効果が倍増します。
ポッコリお腹を撃退するために腹筋のインナーマッスルを鍛えましょう。まずは壁押しから始めて、力の入れ方に慣れてから本格的なドローインエクササイズにチャレンジしてみてください。
<文/ヒラガコージ>
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ヒラガコージ
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。Twitter:@fifth_petal