“疲れない”立ち・座り・歩き方。正しい基本動作で体調が良くなる
過酷な暑さから災害レベルの暑さへ。日本の夏が変わりつつある昨今、私達の身体も、調子が悪いのがあたりまえ、といったレベルですよね。ところが『調子がいい! がずっとつづく、カラダの使い方』(サンクチュアリ出版)によると、「人間本来の構造どおりに、体を使う。これだけで調子が戻っていきます」と指摘。
暑いから、だるいから、とついつい猫背になったり、腰を曲げて歩いていたり。夏場は特に、知らず知らずに体を疲れさせている可能性があるかもしれませんね。本書の著者・仲野孝明氏は姿勢治療家であり整体院の院長も務めています。さっそく本書から、正しい体の使い方をおしえてもらいましょう。
本書から、「体の使い方 スピード診断」を抜粋してみましたよ。
【CHECK1】
壁を背にして立ったとき「頭・肩・お尻・ふくらはぎ・かかと」の5点が壁につきますか? 壁と腰の間に手のひら1枚が入りますか?
・5点全部がついて、手のひらが1枚入る
→正しく体を使えている。
・どこか1点でもつかない部位がある
→長期にわたって、間違った体の使い方をしている。動きの悪い筋肉、関節がある。
・手のひらが2枚以上入る
→腰が反りすぎている証拠。動かない筋肉がある。とくに股関節まわりがかたくなっている。
【CHECK2】
片脚で60秒間立てますか? 目をつぶって、片脚で30秒間立てますか?
※途中2回まで足がついてもOK
・立っていられる→正しく体を使えている。
・立っていられない→バランス能力、平衡感覚、筋力の低下。足の能力、感覚の低下。
私の場合、CHECK1では肩がやや内側に丸くなっていて、ぎりぎり壁についている感じでした。やはり普段から猫背気味なのですね。CHECK2はめでたくクリア。皆さんはいかがでしたか。
まずは基本中の基本姿勢、疲れない立ち方から見ていきましょう。おそらくCHECK1で一番多いのが「立つと背中が丸まる」「立つと腰が反る」だと思います。実際私も猫背ですし、反り腰気味でもあります。猫背になると呼吸が浅くなりますし、反り腰だとお腹が出てしまうのを、私も日々感じているのです。今さら体の癖って治るの?という疑問を本書が解決してくれました。
◆立つと背中が丸まる人は「耳の後ろを引き上げるように立つ」
・耳の後ろのでっぱりをまっすぐ引き上げる
耳の後ろを引き上げると「あごが引ける」「胸が開く」「肩甲骨がある」という3つが同時にできて重心が真ん中に移動。背骨は正しいS字カーブにおさまり、体の負担がぐっと減る。
・身長を測るイメージで
「身長を測るイメージで」というのがとてもわかりやすいです。身長を測る時って、できるだけ身長を高くしたい! と自然にシャキッとしませんか。でも、それって疲れる姿勢じゃない? と思いがちですが、実はこれが正しい体の使い方だったのです。意識してやってみると、体のあちこちが伸びて、何気ない動作も優雅にできます。
◆立つと腰が反る人は「お腹まわりを締め、腰をまっすぐにして立つ」
・腰はまっすぐ
お腹を突き出すような姿勢で立ったり、座ったりしすぎてお腹まわりの筋肉を使わずにいると、反り腰になりやすい。腰痛をはじめ多くの不調につながるので要注意。
私の経験上、胸を大きく見せたいがために胸を張ってしまうと、反り腰になりがちです。胸を強調して堂々とするのも大事ですが、鏡を見て調整し、腰が反っていないか確認したほうがいいでしょう。
本書によると反り腰が招くトラブルは、「腰痛・肩や背中のコリ・脚のむくみ・内蔵下垂・ぽっこりお腹」。女性多いこれらの症状、反り腰を治して緩和するなら、しめたものです。
体の使い方を診断してみよう
疲れない立ち方2タイプ
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