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ストレスに負けない「リセット呼吸法」1日1回でスッキリ

 ストレスフルな現代社会では自律神経の乱れが激しくなり、体調を崩してしまう人もいるはず。目まぐるしくやってくるストレスで自律神経を乱さないための簡単エクササイズを紹介します。

そもそも自律神経って何?

 自律神経とは血流、呼吸、栄養の消化吸収など生きるために24時間働き続けている神経です。体が活動的な昼は「交感神経(こうかんしんけい)」が優位に働き、気持ちや体が落ち着いている時や夜は「副交感神経(ふくこうかんしんけい)」が優位になり、神経がONとOFFのバランスを取っています。  本来は交感神経と副交感神経の割合が適宜(てきぎ)移り変わっていきますが、精神的や肉体的にストレスがかかったり、昼夜が逆転する生活が続いてしまうと、興奮状態、交感神経優位の状態が続いてしまい、自律神経のバランスがとれなくなります。これがいわゆる「自律神経の乱れ」と呼ばれるものです。
自律神経が乱れてしまった女性

写真はイメージです

 自律神経は背骨の中から抜け出していて、ここが中枢との出入り口となるわけですが、背骨の関節が運動不足などで固くなると神経の働きも低下させてしまいます。デスクワークや運動不足が当たり前の現代人は背骨が固くなりがちで神経がうまく働かなくなります。神経の働きを最大限に活かすためにも背骨を柔らかく保ちましょう。

複式呼吸をしよう!

 自律神経の乱れには呼吸法が最適と言われています。呼吸には肋骨(ろっこつ)を使って浅く速く行う胸式呼吸と、横隔膜を目一杯動かして深くゆっくりに行う腹式呼吸と2つの種類があります。  ストレスや生活リズムの乱れで交感神経が優位になると呼吸が浅く速い胸式呼吸になりやすいです。ゆったりと落ち着いて深い呼吸、腹式呼吸を意識して行うことで交感神経の興奮を抑え、自律神経全体のバランスをとりましょう。  また、複式呼吸を行う際に横隔膜が大きく動きますが、横隔膜の近くには自律神経が密集しているため、様々な自律神経の調整法の中でも腹式呼吸の影響力は大きいです。昔から緊張した時や気持ちが落ち着かない時に「深呼吸をしなさい」と言い伝えられてきたものは科学的にも効果的と言えるでしょう。
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体の調子をリセットする呼吸法
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