お互い料理が趣味で美味しいものが大好き。そんな偽りの共通項を持って望んだデート会場は、古民家風の和食のお店。
合コンという大人数での場ならなんとかブリッ子でごまかせたものの、一対一だと正直キツイ。未華子さんは精一杯可愛くて家庭的な女子を演じましたが、だんだんそのキャラも崩壊していきます。
「こういう時、カワイイ子ならなんて切り返すかなってずっと考えながら発言していたら、
緊張のあまり悪酔いしました(笑)。数杯でぐでんぐでんになっちゃって、退店時には足元がフラフラに…」
正直ホテルにでも連れていってくれた方が楽。しかし彼は真面目なのか、心配しつつも彼女を駅まで送ってくれようとしました。
「優しいなとは思ったんですが、正直私、日本酒を飲み過ぎ酩酊寸前。我慢できなかったんです…」

我慢できなかった未華子さんは、駅までの道すがら、道バタに美味しいごはんを壮大にリバース!!!
「吐き出すとき、スッキリしたーって思いながらも、
ああ終わったなって思いました(笑)。むしろ終わらなかったら、この出会いはホンモノだなって思いました」
その時の彼の心配と嫌悪が入り混じった顔を、今でも忘れないといいます。結局お礼の後はやり取りが途切れ、関係は終わってしまいました。それ以降、未華子さんはどんなに素敵な人の前でも、無茶なウソはつかなくなったのだとか。
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ついたウソ・つかれたウソの顛末―
<文/しおえり真生 イラスト/カツオ>