公演中のスマホ使用を禁止したマドンナ。入場時に行う驚きの対策とは
「公演中のスマホ使用は禁止」ライブチケットを購入したファンにこんな通達を出したといわれているのはポップ界の女王マドンナ。来年2月からロンドンで常設公演を予定しているマドンナだが、間もなくアメリカで始まる「マダムX」ツアーから、その新ルールを取り入れる可能性もあるそうだ。
海外アーティストの間で高まる「公演中のスマホ禁止」を求める声。今をときめくアメリカの人気歌手が、来日公演で自撮りしていた観客に激怒したことも。一方で、日本ではその流れに逆行する動きもでてきている。
今後予定されているマドンナの公演において、観客は会場に入る際、ヨンダー社による鍵付きのポーチにスマホを入れることを求められている。公演中も所持することはできるものの、その鍵は指定のエリアでのみ開けられる仕組みとなっている。
チケット購入者に贈られたメールにはこう書かれている。
「携帯電話、スマートウオッチ、スマホ用品、カメラ、録音機器の公演中の使用は認められません」
今回マドンナが予定しているスマホ使用制限は、過去にジャック・ホワイトやアリシア・キーズといった人気ミュージシャンも取り入れたことがある。また、同じ手法で使用制限はしていないものの、ビヨンセやアデルもその瞬間を楽しむことに集中すべきだとして、コンサート中のスマホ使用を批判していたことがある。
ビヨンセはイタリア公演中、撮影している観客に、「あなた、私をビデオカメラで撮るの止めてくれるかしら。だって私は実際にここにいるわけだから。カメラを通してじゃなく、現実で楽しんでくれる?」と直接訴えていた。
世界的ヒットを飛ばしグラミー賞にも輝いたブルーノ・マーズが、来日公演を行った際、スマホで自撮りしていた観客に激怒したこともあった。最前列でステージに背を向け、ブルーノをバックに自撮り動画を撮影していた観客たちに対し、ブルーノはそれをやめるようアピール。それでもやめなかった観客に向け、激怒したブルーノがタオルを投げつけるという異例の事態に。
しかも、そのタオルをプレゼントされたと勘違いした観客が、大はしゃぎで動画をアップしたことから大炎上。確かに正真正銘のブルーノファンからすれば、最前列でスマホを掲げられたらステージが見えにくいし、そもそもライブを見るのではなく撮影しに来たわけ? と言いたくもなるだろう。
海外アーティストのライブは基本的に撮影OKとされていることが多く、このブルーノの来日公演でも特に禁止されていなかったという。とはいえ、ブルーノのような本格派の歌手からすれば、演奏中のスマホ使用を快く受け入れられないというのが本当のところだろう。
ライブ中はパフォーマンスに集中してよ! と訴えるアーティストが今後も増えれば、「公演中のスマホ使用禁止」という流れが広がっていくかもしれない。
一方、こうした海外の音楽業界の流れと逆をいっているのが日本。まず、セカオワこと、SEKAI NO OWARIはいち早くライブ中の撮影OKを表明。また、ゆずも2018年の全国ツアーで、「ライブ全編スマホでの撮影可」の方針を打ち出している。さらに、浜崎あゆみも一部で撮影OKにして話題になるなど、これまで禁止されてきたライブ撮影が解禁され始めている。
ただ、撮影したライブ動画をSNS上にアップする観客が後を絶たないという問題も浮上しており、著作権なども含め、今後解決すべき課題も見えてきている。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>