「妻がなぜ家事で忙しいのかわからない」家事ディス夫たちのあり得ない言い分
先日、株式会社ZOZOの執行役員である田端信太郎氏(44)がツイッターにて、夫人の不在中に自身で家事をしたことを報告。子供が3人いる状況で1日の家事が1時間で終わったとして、「子供のいる女性の家事が平日1日8時間って何やってるの?」とツイートし、議論を巻き起こしました。
「家事は時間をかけて丁寧におこなうべき、という考えに対して問題提起をしてくれている」「手際よく家事をこなせることは素晴らしい」と賛成意見が寄せられる一方で、「子供がいると、家事を中断せざるを得ない状況が出てくるから、1時間じゃ無理」「妻が不在中の間だけ、1時間のやっつけ家事をすることは可能でも、365日は無理」と否定的な意見も寄せられました。
1時間で家事は終わらせられるのか?という問題もさることながら、「キャラ弁でも作ってるの?」と締めた田端氏のツイートに対しては「丁寧に家事をしている女性を無駄にディスっている」「8時間かけて家事だけでなく育児もやっている女性を無能呼ばわり」と、挑発的な物言いに不快感を示した人もいたようです。
実際、家事や育児などをする女性に対して、何かと文句をつける男性がいるのは事実のようです。そこで今回は、妻がおこなう家事にケチをつけ見下す“家事ディス夫”について、妻サイド・夫サイドの双方から話を聞いてきました。
都内の金融機関に勤める真由さん(36)は、家事ディス夫のことで日々ストレスをためています。
真由さんには4歳と1歳の子供がおり、現在は育児休業中とのこと。
「夫の口調が穏やかなので、大きな喧嘩にはなりませんが、家事のことでひんぱんにディスられてますね。ストレスがたまる一方です」
どのようなことで、夫に家事をディスられているのでしょうか。
「先日は、部屋が散らかりすぎと言われました。子供がまだ小さいので、ベビー用品やおもちゃで物がどんどん増えていくんです。片付けてもすぐに散らかるしで綺麗になりません。
でも、夫はそれが気にくわないらしく『掃除くらいちゃんとして』と言われました」
小さい子供がいれば、部屋が散らかるのは当然でしょう。真由さんは反論をしないのでしょうか。
「反論はします。けど、なにを言っても最終的には『そのための育休でしょ?』って返されるんですよね。仕事を休んで1日中家にいるんだからできて当然、っていう考えだと思います。」
真由さんによれば、夫は育児や家事をわりとやっているとのことです。
「週末は食事を作ってくれますし、子供をお風呂に入れてくれます。でも、料理は週末限定なので自由に食材を買って自由に調理をしています。
おかげで、月曜の朝に食材は残っていないし、キッチンも派手に汚すので私が掃除をしています。やってくれるだけマシなので文句は言いませんけど」
家計や栄養を考慮して食材を調達したり、こびりついた汚れを掃除したり、ゴミ袋やスポンジを変えるなどの、細かい作業はすべて真由さんが担っているようです。
「週末しか家事をやらないから、毎日の細かい作業にどれだけ時間がかかるかわかってないんですよね。でも、『俺は家事ができている』という自負があるせいで、堂々と『片付けくらいなんでできないの?』ってディスってくるんだと思います」
真由さんの愚痴はとまりません。
「育休中でしょ?」が決め台詞の家事ディス夫

写真はイメージです(以下同じ)
週末限定の家事で「俺はできる」と言いきる夫

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