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婚活にいきづまる女性は「汚部屋」が多い。クリスマス当日に婚活相談してきた30代の部屋も…

 こんにちは。「出会いがない」女性向けの恋愛・婚活コンサルタント、菊乃です。  12月になると、私の元には切羽詰まった相談者が現れます。何年か前のクリスマスの朝、「緊急」と書いてあるメールが届きました。
クリスマス

※写真はイメージです(以下、同)

 メールには、婚活を4~5年やって行き詰っていること、たくさんの婚活方法を試したけれど成果に結びつかないこと、来年は30代半ばになり焦っていること……そして、明日明後日にご相談できないかという内容でした。  驚いたのは、彼女がメールを送っている時間。なんと、クリスマス当日の午前2時だったのです。  いったいどんな状況だったのでしょうか。彼女はアイさん(仮名)といいます(以下、個人が特定されないよう一部脚色してあります)。  アイさんには、ひとまず部屋の写真を持ってきていただけるのならという条件付きで、年内の空いている日程をお伝えしました。  というのも、私の元へ相談にくる方々には、まず部屋の写真をお持ちいただいているからです。婚活がうまくいかない方は、部屋が恐ろしく汚いことが多いです。相手ありきのご縁の前に、相手不在でもできる部屋の片づけをして彼氏を呼べる部屋にしてからでないと、なかなかうまくいきません。  いきなりのメールで面食らいましたが、深夜にメールを送るアイさんの気持ちが、実は分からないわけではないのです。私だって昔は散々手抜きをして「いい男がいない」「出会いがない」と言いつつ、彼氏を作る努力をするのは365日のうちせいぜい年間10日ほどでした。しかも、それは誕生日前とクリスマス前と正月のみ……。  10日だけ気持ちを入れ替えたところで、残りの350日以上がだらしなければ、意味がないのです。しかし、その10日間を頑張ったことにより本人は努力したつもりになってしまいます。

「たかが片づけ」と思っていたら…

 アイさんからメールの返信があったのは2日ほど経ってからでした。  とても見せられるような部屋ではないそうです。片づけをしてから相談に行くので待って欲しいという内容でした。本気を出せば片づくと思っていたらしいのですが、掃除が進まないまま時間が経ち、ひとまず返信されたようです。 汚部屋 のちにお会いした時に「たかが片づけ」と思ったと口にしていました。せっかく恋愛コンサルタントに相談して、結婚できるとっておきの秘密が聞けると思ったら、まず片づけと言われてがっかりしたとか。しかし、その片づけをやろうと思ったら思いのほか大変だったそうです。  彼女はずっと実家暮らしで、部屋には緑のビニール下敷を引いた学習机がそのままありました。子供部屋で寝起きして、ずっと結婚相手を探し続けて、クリスマスイブに無性にさみしくなり深夜に思わずメールを送ったと話していました。  片づけをしないままの散らかった部屋の写真を持ってくる方も大勢いますが、アイさんはそういうことができない完璧主義の方という印象を受けました。

実際に対面で会ったのは2月

 結局、アイさんにお会いしたのは2月でした。背中の真ん中ほどまである長い髪で、目が大きなミステリアスな女性でした。2~3日あればできると思った部屋の片づけは1か月以上かかり、年末年始はほぼそれに費やしたそうです。  得意げにビフォー・アフターの写真を見せてくれましたが、「結婚なんてできるわけがないですよね。こんな部屋で平気で暮らしていたなんて。それでも婚活さえすれば結婚できると思って何百人もの男性に会ってきました」と悲しそうに話していました。  アイさんは、女子大を卒業し金融機関に内勤の事務職として就職。同期の女性がみんな実家暮らしで、営業と比較すると年収は少ないですが、長期休暇を利用して毎年海外旅行に行っていたとか。そして、結婚後も毎年海外旅行に行ける相手を探して婚活していたそうです。  部屋の片づけをしながら、「片づけもろくに出来ないなんて…」と自分がいかに幼く、生活力がないのか身をもって知ったと反省していました。
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完璧主義で100点を目指していると…
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