それにしても、風間教官のように憎まれ役ができてこそ、大人は大人たりえるのかもしれません。けれど……。根底に愛を湛えた憎まれ役を引き受けられる大人が、どれほどいるのか。そうした役を演じて説得力のある男がどれほどいるのか。いないでしょう、彼以外。
そして背中。背中で語るというけれど、むしろ語らず。水鏡のように静謐(せいひつ)なそれは、己でなく見る者に語らせる。こんな背中を持つ人も、いないでしょう。木村拓哉さん以外。
さて、寡黙な風間教官もとても素敵でしたけれど、耳に優しく響く木村さんの声を聴いていると、今度はその歌声が恋しくなりました。1月8日には、初のソロアルバム『Go with the Flow』を発売する木村さん。きっと聴き惚れるうち、胸に隠している本音を優しく引き出されてしまいそうです。
もっともっと、その声を聴きたいと。
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
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