ではさっそく、全身のリンパの流れがよくなる「鎖骨のリンパ節」を紹介しましょう。その前に、本書から注意事項をチェック。
・はじめの2週間
1日2回、軽めの圧で
・2週間経ったら
1日1回、圧を強めて
※こんな時は深部リンパ開放NG
熱がある・生理中・風邪を引いている・妊娠中・胃腸の調子が悪い・悪性腫瘍がある・循環器系に疾患がある
※体調がよくないときに深部リンパ節開放をすると、細菌類がリンパ節を通過し、全身に巡りやすくなってしまいます。
☆鎖骨のリンパ節
1. 両手を軽く握り、首の前側を押す
(両手 各3秒)
のどの中央を避けて、あごの下、首の中央、首の付け根の順で3カ所に圧をかける。
2. 鎖骨の上側を押す
(両手 5回)
親指と小指以外の3本の指を、鎖骨の上側の骨のキワに置き、垂直に軽く押す。
3. 鎖骨に老廃物を流す
(左右交互 5回)
耳の下から、鎖骨に向けて4本の指でさする。
私、お風呂上りと起床時の1日2回、やってみました。鎖骨まわりをグリグリするだけで変化あるのかな? と不信感をいだきましたが、普段使っていないような部位=鎖骨や首が意外に痛かったのです。これってやはり、老廃物が詰まっている証拠でしょうか。若干の痛みに耐えつつグリグリ、グッグッと圧をかけたり押したり流したりするうちに、嫌な痛みから心地よい痛みに変化したのです。
翌朝、気のせいか顔が少しスッキリしていたように思います。続けて起床時にやってみたら、目のひらき具合がいつもより違うのです。ちょっと目が大きくなったんじゃない? と鏡に語りかけたくなりました。恐るべし、老廃物。
とはいえ、全身をくまなくマッサージするのは、慣れるまでけっこう時間がかかりそう。最初は疲労がたまっていそうな部分のみ、やってみるのがいいかもしれません。
本書には9つの「やせスイッチ」を網羅した深部リンパ開放マッサージが、写真付きで掲載されています。また、美肌効果やバストアップが望めるやり方や、普段の生活習慣も。
お掃除でも、その日の汚れはその日のうちに、と言いますよね。体にも同じことが言えそうで、老廃物をためずに流してしまえば、ダイエットも楽になるのではないでしょうか。
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小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
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