バンドマンの彼から歌をプレゼントされたって話は、ドラマや漫画でよく聞きますが、実際にプレゼントされたことある人は少ないのでは!? 　そんな貴重な体験をした奈美さん（仮名／31歳／化粧品メーカー勤務）は、数年前に初めて当時の彼氏のお宅を訪問した時に、作詞作曲の歌をプレゼントされたそう。 「彼はピアノが得意だったので、“何か弾いてよ”って言って有名な曲を、何曲か弾いてもらってたのですが、急にシリアスな顔になって、“奈美ちゃんにプレゼントしたい歌があるんだ”と弾き語りを始めたんです」 　それが彼の作詞作曲した歌ですか？ 「はい。ちょっと歌詞は忘れちゃったんですが、なんか切ない歌でメチャクチャ感動して泣いてしまいました。彼もかなり感動移入してて、弾き語りしながら、のけぞってエビ反り状態で、完全に世界入ってましたね（笑） 　その時はめっちゃ嬉しかったです。でも後で思い出してみるとちょっと間抜けですよね。しかも、“いつ作ったの？”って聞いたら、あきらかに付き合う前だったんですよ。涙を返せって感じ！」 　奈美さんのために作詞作曲したというワケではなく、単に自分が作詞作曲した曲を歌ってプレゼントしたかったってことなんですかね。 「きっとそうですね。感動も半減ですよね（泣）」 　ナルシスト気味の彼の自己満に付き合わされた感じですね……。 　微妙なプレゼント3連発お送りしましたが、ハンドソープやCDはともかく、歌のプレゼントはともあれロマンチックですよね。筆者的には憧れます。ただし、自分のために作詞作曲してくれた場合に限る！ですけども。 ―シリーズ「思い出深いギフト」― ＜文／白戸ミフル　イラスト／カツオ＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】