「シングルマザー死ねって日本が言ってる」ひとり親の過酷な暮らし
<『シングルマザー死ねって日本が言ってる』から考える社会問題 Vol.1>
『シングルマザー死ねって日本が言ってる』という過激なタイトルのブログ記事をご存じですか? 今年1月に公開された、シングルマザーの悲痛な訴えです。そのリアルさとインパクトからSNSなどで瞬く間に拡散され、「立派な社会問題……日本の闇を見た」「大変なのはシンママだけなの?」など、議論を巻き起こしました。
このブログの筆者、misoyorishiohaさんが語った“ひとり親の現状”は、あまりに過酷だったのです。以下、ご本人の許可を得て紹介します。
『シングルマザー死ねって日本が言ってる』というエントリーは、次のような書き出しから始まります。
<ここは先進国の日本 未就学児を抱えた片親に 人権はないのかもしれない>
その先には、ニュースや政治家の口からは語られることのない、シングルマザーの生々しい日常が続きます。例えば保育園問題。(<>内はブログより原文ママ抜粋、以下同)
<役所からもらった来年度の保育園と保育可能児童の数がほぼ全てほぼ全て!!数字の0しか並んで居ないのを、見て。今年の保活は諦めた。>
<独りで子供を育てて、周りに頼れる人も居ない状態、元旦那からは養育費もなし。
こちとら必死に働かなければ子供にご飯も食べさせられない。保活に使う時間なんかないし、そんな時間があるなら仕事をする>
子どもを預けなければ働けない。しかしその預け先が見つからない。空きを探して走り回れる時間もないほど追い詰められている様子が垣間見えます。
そんななか、やっとの思いで預けられたのは認可外保育施設だったとのこと。ところが……
<保育料無償化に伴っても、認可外保育施設は施設によって金額が違うから、と、半年後の支給になっていて、結局は増税やらなんやらで生活はただ圧迫される。>
昨年10月から始まった幼児教育・保育の無償化ですが、misoyorishiohaさんの場合は支給まで半年はお預けの状態でした。待っている間、むしろ消費増税の方が生活に重くのしかかります。それでも生きていくためと子どもを預けて働く先では、シングルマザーへの容赦ない偏見にさらされます。
「シングルマザーに人権はないのかも」
