<児童扶養手当も、時代錯誤な金額制限と設定だ。
(略)
月に6万で、子供三人の全てが賄えるっていつの時代ですか?
本当にまだ昭和中期の中で生きていますか?>
<保育園無償化なんてつい最近の話で、それまで三人とも未就学児で全員保育園に入れていれば大変な事になる。月6万だよ?無理くないか?私は無理だ。
(略)
フルタイムで働きながら、子供の将来の為に今しか無理して働けない!と、掛け持ちで清掃のバイトや日雇いの派遣に行っていた私は、もう二回、児童扶養手当を減額されている。
この時点で色々おかしい気がするのは私だけなんだろうか。>
職場ではひどいパワハラとセクハラを受け、
睡眠時間を削って子どもと過ごす時間を捻出するうちに体を壊し、それでも子どもとの生活のために、シングルマザーへの偏見に耐えながら働く日々。そして、がんばった分だけ児童扶養手当は減額される……。そんな環境が、Misoyorishiohaさんに「シングルマザーに人権はない」との思いを抱かせたのでした。
<独りで家の家賃を払い、食費を払い、保育料を払い、税金を納め、年金を納め……
その上で、子供が熱を出したと電話があれば嫌味を言われながら早退し、子供の看病をし、回復したらまた嫌味を言われながらデスクの上に山積みになったままの仕事をこなす。
(略)
そうして、
会社員を続けながら税金を納め、年金を納め、子供の貯金をし、雀の涙ほどの児童扶養手当を貰っている事を白い目で見られながら生活している。(略)児童扶養手当の年収上限をオーバーしてでも、働くしか私たち親子がご飯を食べていく術はない。>
ブログにはほかにも、フルタイムの職場で理不尽にも退職を余儀なくされた経緯や、退職後の会社の耳を疑うような対応、女性軽視を感じさせるトラブルなど、misoyorishiohaさんがシングルマザーであるがゆえに経験してきた様々な出来事がリアルに描かれています。
一方で、子どもの預け先は保育士の表情が疲弊していないことに注視して選んだり、子どもを注意するときは叱るのでなくミュージカル調に伝えたりと、
子どもに精いっぱいの愛情を注ぎ、楽しく暮らす工夫をしている様子もブログからはうかがえます。
しかし、待機児童問題、職場の無理解とパワハラやセクハラ、不十分な公的支援、そしてシングルマザーへの偏見や女性軽視が満ち溢れた世の中に
<
なんだこれは これが日本か 世界に誇る先進国なのか?
時代はいつから止まっているんだろう>
と、日本で暮らすシングルマザーのあまりに悲痛な現状を訴えているのです。