夕食前に飲むべきものは?「ダイエット習慣6つ」を管理栄養士に聞く
お酒と食事を我慢することなくおおいに楽しみながら、10年近く体重46キロ前後でキープ(身長161センチ)しているのが、管理栄養士の松田真紀先生です(うらやましい!)。
松田先生は著書『居酒屋ダイエット』に記載した方法で居酒屋に限らず、家飲みやファミレスでの食事でも効果を得られるとのこと。最初に松田先生がダイエットに成功した基本の「6つのやせ習慣」について聞きました(以下、コメントはすべて松田先生)。
「カロリーの摂取量を減らせばやせるわけではありません。食べ物に含まれる三大栄養素のうち、炭水化物、タンパク質は1グラムあたり4キロカロリー。肉、魚、豆類などに含まれる脂質は、1グラムあたり9キロカロリーと2倍以上。だから『カロリーが低いもの』という基準で選ぶと、おにぎり、菓子パン、カップラーメンなどといった、炭水化物の単品メニューになります。
こうしたものを食べ続けると、体の組織や筋肉、血液などをつくる必須アミノ酸と、必須脂肪酸がまったく摂れない『現代版栄養失調状態』になります。すると筋肉はもちろん、代謝(エネルギー消費量)を司るホルモンや食べ物を分解する消化酵素も減り、基礎代謝が落ちて、太りやすい体になるのです。
だからこそ細かいカロリー計算は不要ですが、基準があったほうがわかりやすい人もいると思います。そこで、あくまで目安として、成人男性は1日の総カロリーが2600キロカロリー、成人女性は2000キロカロリーを超えなければよしとします。これは、厚生労働省推定のエネルギー必要量を参考にしています。極端に食べすぎなければ、十分におさまる数値です」
「ちょっと寝足りない日は朝食を抜いて、睡眠時間を確保するほうが、結果的にやせます。ホルモンの分泌が整い、代謝がよくなるからです。急ぎの仕事で昼食が摂れなくても、適度な空腹感は細胞の若返りスイッチを入れるため、結果オーライ。手早くすませるために、甘い菓子パンやジャンクフードを食べるより、よほど健康的です」
「朝食や昼食の食べ方に、ルールや制限はありません。多少、食べすぎても消費するチャンスがあるからです。ただし、夕食だけはちょっと気をつけましょう。夜は活動量が減る一方で、『肥満ホルモン』の働きが活発になり、脂肪をため込みやすくなっているからです」
「トマトジュースに含まれるリコピンを食前の20~25分前に摂取すると、血糖値の急上昇を防ぐという実験データもあります。血糖値が急激に上がりづらくなるということは、太りづらくなるということです。リコピンとカロテンは、生食よりも砕いたり、加熱したほうが吸収率は高くなるため、ジュースがオススメです。できれば無塩のタイプを選びましょう」
ほかにも、女性にうれしい効果も得られるそうです。
「老化の大敵といわれている紫外線に強い肌を作る食材は数種類しかなく、最強の食材がトマト、ブロッコリー、ケールの3種類です。この中で、身近で取り入れやすいのがトマトではないでしょうか。トマトのクエン酸は疲労回復効果、GABAにはリラックス効果がありますし、リコピンは二日酔いにも効きます」
(1) ムダなカロリー制限はしない
(2) 無理して1日3食、食べる必要はナシ!
(3) 夕食を制するものが、ダイエットを制す!
(4) 夕食の前にトマトジュースを1杯飲む

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