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小倉優子の離婚危機は、妻の仕事をめぐる“さんま&しのぶパターン”なのか?

亀山早苗の恋愛時評>  次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

小倉優子と夫が別居。違う星から来たふたり

 3月10日、タレントの小倉優子(36歳)が、2018年12月に再婚した歯科医の夫(46歳)と離婚か?という報道があった。昨年12月に夫が家を出て行ったとか、夫が彼女の芸能活動を快く思わず、専業主婦になることを求めたとか(女性セブン)、さまざまな報道が飛び交った。  再婚した夫との間の子どもを妊娠していることを彼女は公表したが、それも夫は望まなかったという報道もあった(by文春オンライン)。  小倉優子本人は翌11日、SNSで「妻として至らない点があった」とコメント。  さらに夫はワイドショー「グッド!モーニング」に、「引退を迫ったことはない。彼女の芸能活動を支えていくのが私の務めだと思っていた」という趣旨の言葉を寄せている。  夫婦が互いにそう思っているなら、離婚理由などないではないか。とりあえず、表向きはおさめておきたいのだろう、大人だから。

明石家さんまと大竹しのぶの離婚を真っ先に思い出した

 連れ子で再婚はやはり厳しいとか、歯科医を開業している夫とセレブ婚したのだから彼女が仕事を辞めればいいのではないかとか、手作りの料理やお菓子などをSNSに上げていたけど、ああまでしても夫は満足しないのかとか、受け取る側の印象もさまざまなようだ。  筆者がこの話を聞いて真っ先に思い出したのは、明石家さんまと大竹しのぶの離婚である。額にバッテンをつけておこなったさんまは記者会見で、当時大竹しのぶが関わっていたドラマのタイトルをもじり、「『オレゴンから愛』じゃなくて、目黒から愛も頼むわ」と言った。目黒は当時、一家が住んでいた住居のある町だ。
明石家さんま 本人vol.11

「本人vol.11」太田出版

 これをリアルタイムで見ながら、「さんまは大竹しのぶの女優としての価値をわかっていない」と感じた。彼女は稀代(きだい)の女優である。前夫との間の息子を連れてさんまと再婚、IMALUという娘ももうけてしばらくは仕事をセーブしていた。だが、彼女の全身を巡る女優の血が、おとなしくはさせておかなかった。天性の女優なのだ。  男性から見たら、それも「仕事の一種。子どもたちが大きくなるまでは仕事をしなくてもいいだろう、またいつかチャンスはある」と思うかもしれない。だが大竹しのぶにしてみれば、演じていなければ自分ではないのだ、おそらく(少なくとも筆者にはそう見える)。  だから息をするように演技をする。演技は生きることそのものだから。それをわかっていなかったさんまの誤算だとつくづく感じたものだ。
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交際半年では理解できなかった?
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