――ところで恐竜マニアとしてのオタ活は、どういう風にしているのですか?
国立科学博物館(東京都・上野)
新田「科博(国立科学博物館=National Museum of Nature and Science,Tokyo)はメッカとしてよく行きますね。ファンにはもちろん、初めて恐竜に触れる方にもわかりやすい博物館だと思っていて、恐竜だけでなく、いろいろな生きものや地球の不思議についての展示もあります。
上野の博物館では、アロサウルスがエントランスでお出迎えをしてくれるのですが、日本で初めて全身骨格が展示された場所らしくて、そういうところもグッとくるポイントなんです。そこから日本の恐竜研究が発展していったんだなって思うと、なんだかこみ上げるものもあるんです」
――想像力豊かな世界なんですね。
新田「そもそも恐竜には剥製がないので、化石ひとつをとっても学説が変化するので、いろいろと意味も変わってくるんです。そういうところも面白いポイントなんです」
――人気の恐竜は何でしょうか?
新田「実は流行もあるのですが、ティラノサウルスとトリケラトプスは人気がありますね。でもそこにはきっとカッコいいからという理由もなくはないと思いますが、この二体は白亜紀後期という恐竜の時代が終わる直前、最後まで生きていた恐竜なので、言ってみれば最先端、恐竜の進化の最先端なんです。
だから恐竜としての頂点にたどり着いた恐竜――もしかしたらまだ途中だったのかもしれないけれど、たとえばティラノサウルスの場合、あごの強さがありますよね。圧倒的に頭部も大きいのですが、強いところを強く、を極めた恐竜という、そういうところにたどり着いたのかなと思います。
それ以前の恐竜たちも、こういうユニークな進化をしたのかなとか知って行くと本当に面白くて。……
終わらないですよ、この話(笑)。いろいろな目線で楽しめる。それが恐竜だと思います」
――ちなみに今回の映画は家族の夏のバカンスが物語の舞台でもありますが、オフタイムは恐竜以外で何をしていますか?
新田「わたしは家にいられないタイプみたいなんです。楽しいことが好きなので、映画を観に行ったり、誰かとおしゃべりすることもありますし、ひとりで普段しないようなことをしてみようとか、それこそ主人公のサムのように無茶をしてみようじゃないけれど、
ただただ美味しいカレーを食べるためだけに、2時間遠出してみようみたいなことはしますね」
――素敵ですね! バラエティー番組みたいなノリも楽しそうです。
新田「かもしれないですね(笑)。やはり日常があるからこそ、特別な瞬間もあると思っていて、いろいろなことを経験したいと思っているんです」
――ルーティーンの趣味だけではなく、思いついたことを行動に移すことも大切ですよね。
新田「それはあるかもしれないですね。実は
やってみたいことのリストを携帯にメモしていて、たとえばテレビで素敵なカフェを観たら、そのカフェをメモします。いつか行きたいリスト、いつか食べたいリストのようなものがたくさんあるんですよ。自分のメモの中に。
全然減らないんです(笑)」