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ビンタ騒動のウィル・スミス、暴力を謝罪するも賞主催者は「許しません」

 今月27日(現地時間)に米ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミス(53)が、コメディアンのクリス・ロック(57)を平手打ちするという前代未聞の出来事が発生した。ウィルはその後、自身のSNSで「私の行為は許されることではない」と公式に謝罪。一方のクリスは、警察に被害届を出さない意向を示しているが、アカデミー賞の主催団体はウィルの行為を非難し、「正式な調査を開始する」との声明を発表した。

被害届が出ていないので、捜査は行わず

Bangshowbiz20220329

ウィル・スミス

 日本映画『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が作品賞などの賞にノミネートされ、日本でも注目を集めていた今年のアカデミー賞。その授賞式の最中、主演男優賞にノミネートされていたウィルが、「長編ドキュメンタリー賞」を発表するために登壇したクリスを平手打ちするという事態が発生した。  これについてロサンゼルス市警は声明を発表し、同件に関する被害届が出ていないため、捜査を行う予定はないとの見通しを示した。 「ロサンゼルス市警の捜査部は、アカデミー賞中2人の個人の間で起きた事件について認識しています。その事件は一人がもう一人を平手打ちしたというものです。それに関わった個人は、警察に被害届を出していません。後日関係者が被害届の提出を希望するのであれば、ロサンゼルス市警は捜査を行う所存です

脱毛症に悩むウィルの妻を揶揄?

 事の発端は、プレゼンターとして登場したクリスが、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスのヘアスタイルを揶揄するような発言をしたこと。数年前から脱毛症に悩んでいたジェイダは、自身がMCを務める番組でそのことを告白し、昨年からは頭を丸刈りにした姿で公の場に登場するようになった。  そんなジェイダについて、クリスは1997年の映画『G.I.ジェーン』を引き合いに出してジョークを飛ばした。この映画の主人公は丸刈りの女性兵士で、ジェイダならこの主人公を演じられるとイジったのだ。  観客席で聞いていたウィルは、最初こそ笑っていたものの、隣にいた妻ジェイダが怪訝そうな表情を浮かべたことで一変。自らステージ上に乱入し、クリスにビンタを食らわせた。  ショックを受けたクリスは「ワオ。ウィル・スミスに無茶苦茶ビンタされたよ」「あれは『G.I.ジェーン』のジョークだよ」とコメント。一方、観客席に戻ったウィルは、「お前のバカな口から俺の妻の名前を出すな」と絶叫した。しかも、ウィルの言葉に放送禁止用語を含まれていたことから、音声が一部カットされることになった。
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「私は間違っていた」SNSで公式に謝罪
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