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海外セレブの“ライオンの頭付きドレス”に衝撃、動物愛護団体はなぜか称賛

 アメリカのモデル・実業家のカイリー・ジェンナー(25)が、パリコレで着用したドレスが物議を醸している。ライオンの頭部がついたそのドレスは、仏ブランド『スキャパレリ』によるデザインのもので、まるで“本物みたいな頭”はニセモノだという。あまりにもリアルすぎて「見ていて不快」「狩猟を奨励するもの」といった批判の声が相次いでいるが、世界最大規模の動物愛護団体は意外な反応を示している。

度肝を抜くファッションに非難の声

カイリー・ジェンナー

カイリー・ジェンナー

 今月22日(現地時間)、パリ・ファッション・ウィークが開幕し、スキャパレリがショーのオープニングを飾った。黒いベルベットドレスを着て会場に姿を現したカイリー。なんと、その上半身には巨大で本物そっくりのライオンの頭部が付いていた。  カイリーは自身のSNSでもこの衣装を披露し、ライオンの頭は「レプリカであり、人工的なもの」と強調したうえで、「美しい。美しいわ」と感動をあらわにしている。  けれども、このファッションにネガティブな反応を示した人も少なくなかった。カイリーのインスタグラムをはじめ、ネット上では「これは人を不快にさせる。こんなのファッションじゃない」「動物を虐待しないで」「動物はアクセサリーじゃない」「娯楽のための狩猟を奨励している」などといった非難の声が多数寄せられている。なかには、頭部のレプリカがリアルすぎて、「本物かもしれない」と心を痛めた人もいたようだ。

ショーではヒョウやオオカミの頭もお目見え

 ただ、動物の頭を着けていたのはカイリーだけではない。今回、スキャパレリのショーに出演したナオミ・キャンベルやイリーナ・シェイクらモデルたちも、ライオンやヒョウ、オオカミといった動物の頭部がついたドレスを着てランウェイを歩いた。  実はこれ、スキャパレリが発表した2023年春夏コレクションのルックで、イタリアの詩人・ダンテの叙事詩『神曲・地獄篇』からインスピレーションを得たものだそう。ショーでモデルたちが着けていたライオンやヒョウ、オオカミの装飾は、『神曲』のなかで登場する三匹の獣を表現したものだという。  またブランドの公式SNSでは、これらのレプリカについて「樹脂、ウール、シルクのフェイクファーで作られたもので、動物には一切危害を加えていません」と説明している。
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反対するかと思いきや…動物愛護団体の意外な反応
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