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ふかわりょう「スマホは漬物石のように重いし、電源を入れることが憂鬱」

 タレントのふかわりょうさんの著書『スマホを置いて旅したら』(大和書房)が、4月15日に発売となりました。
ふかわりょうさんが語る「スマホが漬物石のように重く感じた」瞬間

ふかわりょうさん

 ふかわさんが突然に思い立って決行した “3泊4日のスマホなし旅”。目的地の岐阜県美濃市で出会った人々や景色は、ふかわさんの目にどのように映ったのでしょうか。そして、この旅を通じてふかわさんが得たものとは……?  スマホなし旅を終えたふかわさんに、旅の裏話やそれからの生活の変化について聞いてみました。

スマホを悪者にするつもりも、手放すつもりもない

――現代の人々は、ほとんどがスマホのある生活を当たり前に思っているように感じます。ふかわさんはスマホを持たずに旅に出ることが怖くはなかったのでしょうか? ふかわりょうさん(以下、ふかわ)「不安はありました。でもそれは、ちょっとした冒険に出る前のワクワクを伴った不安です。スマホで埋められていた隙間から、いったいどういうものが出てくるだろうかと。海の向こうに何があるかわからないまま航海に出るような感覚でした」 スマホを悪者にするつもりも、手放すつもりもない――もともとスマホという存在に少々疎ましさは感じていた側面もありますか? ふかわ「いえ、そういうわけではないんです。私はスマホを悪者にするつもりも、手放すつもりもありません。文明やテクノロジーは素晴らしいものである一方、使い手次第のものだとは常々思っているんですよね 本の冒頭にも書きましたが、初めてアイスランドに訪れた時、当時はスマホではなく携帯電話でしたが、電波が繋がらない状況が最初は不安だったのに、2日もすればそれが心地好くなっていったことで、小さな端末の本当の重さを感じたんです。 今回の旅でも帰った後、スマホが漬物石のように重く感じたし、電源を入れることがすごく憂鬱でした。でも、仕事はしなければならないから電源は入れざるを得ない。スマホの存在の重量がさらに増したような気がします」

ダイレクトに世界に触れている感覚があった

――それだけスマホなし旅で得られたものが大きかったのでしょうね。今回の旅行先は岐阜県美濃市でしたが、他に候補地はあったのでしょうか? ダイレクトに世界に触れている感覚があったふかわ「第二候補はありませんでした。美濃は以前から『ここに行きたい』と思っていた場所なので。  でも、旅の進め方についての候補だったら他にもありました。宿も何も決めない、行き当たりばったりな旅という選択もあったんです。でも、今回はスマホがないこと以外は普通の3泊4日旅が、いったいどうなるのかをやってみたかったので」 ――持ち物についても、スマホ以外もかなり取捨選択していたように思いますが、「これはいらなかったかも」と思ったものはありますか? ふかわ「それはなかったですね。強いていうなら過度な不安は必要なかったと思います。  タイミングが台風の合間だったので、交通情報が無いのは厳しいかと思ったのですが、人に聞くことで端末なしでも無事に辿り着けたので問題なかった。ダイレクトに世界に触れている感覚があって逆に心地好かったくらいです」
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絶望感に苛まれた出来事も
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