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2歳の娘と“たった二人の世界一周”を始めた意外なワケ。「保育士さんもお手上げで…」

 6歳(2023年5月の取材時)の娘さんと一緒の「子連れ旅」で、世界各国を巡るかかさん(@kaka_boshi_traveler)。フォロワー数6.8万人を誇るインスタグラムをはじめ、SNSやブログ旅の記録を積極的に発信しています。
かかさんと娘さん

かかさんと娘さん

 日本とは異なる環境では「親も全力で子どもの成長を見られる」と笑顔で語ってくれたかかさんに、「子連れ旅」の原点や現在までの道のりを聞きました。 【後編を読む】⇒幼い娘と世界一周旅行。「一度も危険な目に遭ったことがない」女性が必ずしていること

ワンオペ育児のつらさが「子連れ旅」の原点

かかさんの娘さん――娘さんとの「世界一周旅行」を楽しんでいるかかさんが、「子連れ旅」を始めたきっかけを教えてください。 かか:強く憧れていたわけではないんです。娘が2歳でイヤイヤ期だったとき、マカオで単身赴任していた夫のもとを訪ねたのが最初でした。当時は、夫が日本にいないためワンオペ育児で、引っ越したばかりの土地で両親も遠くで暮らしていたので、よりどころがなかったんです。  娘も父親のいない寂しさからか、周囲とのコミュニケーションを閉ざしていたし、保育園の登園を拒否されるほどの状況だったので、私も参ってしまって。それなら「父親に会わせよう」と思って、仕事を退職して片道航空券を手配し、勢いでマカオへ渡ったのがきっかけでした。 ――旦那さんに会えたのはもちろん、マカオではどのように過ごしたのでしょう? かか:時間はたっぷりあったので、マカオの街中や、バスですぐ行ける香港の街中を散歩していました。そんな日々を過ごしていたら、娘の気持ちも落ち着いてきてすごく楽しいと思ったんです。  実は、独身時代にはバックパッカーとしていろいろな国を回った経験もあるんですけど、私も当時の気持ちが蘇ってきて、子育てへの自信を取り戻しました。

タイが本当の“子連れ旅のスタート”だった

かかさんの娘さん――親子ともども、いい影響があったんですね。 かか:そうですね。日本では「公園で散歩しよう」と誘っても、うなずいてくれなかった娘もコミュニケーションを取ってくれるようになりました。  自宅ではご飯を作ってもひっくり返してしまい、泣き疲れて寝るだけで、保育園でもベテランの保育士さんから「お手上げです」と言われるほどの状況でしたけど、きっと、父親のいる安心感をおぼえてくれたんだと思います。 ――突発的だった「子連れ旅」が日常化した経緯を教えてください。 かか:楽しかったマカオからの帰国後、同じく子育てをしていた友人から「親子で海外旅行を予定していて、一緒にベトナムへ行かない?」と誘われたのがきっかけでした。  娘からすれば父親のいない国でしたけど、それでも楽しんでくれて「次は、二人きりで行ってみようか」と思ったんです。その後、初めて2人で渡ったタイが「子連れ旅」の本当のスタートでした。
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旅の中で、娘の成長を感じる
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