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年商150億円達成の女性経営者がクヨクヨ悩まない理由「義務教育も受けられなかった幼少期を思えば…」

美顔器の開発・販売を行う企業「ARTISTIC&CO. GLOBAL」の代表を務め、年商150億円を達成している女性経営者の金松月(きん しょうげつ)さん。中国から単身、来日し、経営者として活躍する金さんのこれからの目標、今後の人生で成し遂げたいことに今回はフォーカスしていきます。 【インタビュー第11回】⇒年商150億円、中国出身の女性経営者が「日本で生活していくことを決めたワケ」

今後の人生で成し遂げたいこと

勉強をする小学生

※画像はイメージです(以下同じ)

――さまざまな課題を乗り越え、経営者として「ARTISTIC&CO. GLOBAL」の発展に力を注いできた金さんですが、今後の人生で成し遂げたいことは何でしょうか? 金さん(以下、金)「企業としては、人材を創出できる、自分がいなくても存続・発展できる企業を目指していきたいと思っています。 あとは、ボランティア活動をしつつ、余生を生きたいという目標があります。ボランティアをして、子供たちの教育の支援をしたいのです。これには自分の生い立ちによる経験も大きく関わっています。 ですが、もちろん、ボランティアをするためには自分の生活が成立していることが大前提にあります。自分が今ある貯金で支援をしたり、身ひとつでボランティア活動をするのには限界があります。なので、根本的な問題の解決になるような支援をしたいのです」 ――金さんが生まれた中国の村では、小学校を卒業して中学へ進学できない子供たちもいたり、金さん自身もアルバイトをしながら中学校に通ったりしていたのですよね。 「はい。子供たちの中には、現在も、物理的に教育を受けるのが難しい状況の子もたくさんいます。奨学金の制度などもありますが、その存在を知らない人もたくさんいます。子供たちは、自分の力だけではできないことがたくさんあります。そんな将来がある子供たちが生きていくための力を得るサポートを、なんらかの形で実現したいです」

年齢でできないのではなく、「ただやらないだけ」

――他にもこれから先、金さんがやってみたいことはありますか? 「海外に留学してみたいという気持ちはあります。それが50代になるかも知れませんが…、年齢を気にせず挑戦してみたいです。どこかの国に行き、違う文化に触れることは、大人でも子供でも関係なく、視野を広げてくれると思うのです。 そのためには少なくとも3か月くらいは、その土地に住んでいろいろな物に触れ合ってみる必要があります。それを叶える方法が『留学』ということになります」 ――「留学」をしたくても、年齢で躊躇してしまう方も多いですよね。金さんは、年齢によって自分を制限しないのですね。 「これからの人生の中で、今が一番若いのです(笑)。今できなかったら、明日はもっとできないですよね。年齢によって体は変化していきますが、“物理的に無理”なことじゃなければ、本当に“できない”ことはありません。それは『ただ自分がやらないだけ』ではないでしょうか?」
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「今が一番幸せ」という考え方
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