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「嫌いな女子アナ1位」元ぶりっこ女子アナの変貌ぶり。好感度上昇のワケとは

 2014年にTBSを退社し、フリーのアナウンサーになってからの田中みな実(36歳)は、異常にカッコいい存在になったと思う。
田中みな実1st写真集『Sincerely yours...』(宝島社)

田中みな実1st写真集『Sincerely yours…』(宝島社)

 現在まで、加速度的に好感度を上昇させた事実にも驚く。いったい、何が田中みな実を揺り動かしたのか。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、小悪魔キャラから一周まわって“悪女”を極めた田中みな実の変貌ぶりを紐解く。

逆境を生きたアナウンサー

 世間からの好感度がほとんどゼロに近かった人が、一転、あれよあれよという間に上り調子になる。どん底から駆け上がってきた坂は、かなりの急斜面だっただろうに……。  逆境を生きたアナウンサー田中みな実は、もはやレジェンドの域だ。いや、逆境という表現では生易しいかもしれない。田中はこれまで「嫌いな女子アナ」ランキング上位を長い間独走してきたからだ。 「週刊文春」が発表する同ランキングでは、2012年に不名誉ながら堂々の1位になった。ここからは加藤綾子、高橋真麻と首位争いを常に繰り広げる。このランキングで1位になるということは、好感度ゼロ同然。日本を代表する嫌われ役を一身に引き受けたのだ。

田中みな実は「イケメンである」

 田中みな実は、2009年にTBSに入社。当初は天性なのか意図的だったのか、恐るべきぶりっ子キャラをお茶の間に印象付けていた。  当然、男性共演者の女性ファンからは誹謗中傷の嵐。ぶりっ子を地でいき、ときおり小悪魔的に振る舞う。美人アナによる媚びた態度は、(田中の)男性ファンからいやらしい眼差しを向けられた。  ああ、今、“美人アナ”などと言ってしてしまったが、時代錯誤な言葉の響きに思わずざわざわっとする。外見偏重の表現が避けられる時代にあって、もはや田中を単に美人だと形容する向きは皆無ではないだろうか(そう信じたい)。  2014年のフリー転向後、田中は次第に「嫌いな女子アナ」から「好きな女子アナ」にむしろシフトしていった。この過程で、明らかに覚醒しはじめ、ぶりっ子から、カッコいい存在に磨かれるようになった田中を筆者はあえて「イケメンである」と賛辞を込め形容したい。
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等身大の自分を表現する俳優像
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