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BTS・ジョングクは何がすごいのか。愛くるしい末っ子感と、歴史的偉業の“中身”

「Monday Tuesday Wednesday…」
7月に韓国で生放送された「SBS人気歌謡」に出演したBTS・ジョングク(WOWOWリリースより)

7月に韓国で生放送された「SBS人気歌謡」に出演したBTS・ジョングク(WOWOWリリースより)

 一度聴いたら、即口ずさむことができる。中毒性のあるメロディとリリック。今年の夏は、「BTS」のジョングクが7月14日にリリースしたシングル「Seven(feat.Latto)」をいたるところで耳にした。  月曜日、火曜日、水曜日……。毎日がグク色に染まる。いや、もっと染まりたい。と思わせるグクの魅力とは。「イケメンと音楽」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が解説する。

BTSの歴史的偉業

 今や韓国アーティストのワールドワイドな躍進と活躍は日常的な風景である。世界が韓国に追いついたとでも言うべきなのか。空前のK-POPブームによって世界の音楽地図は更新され続けている。  火付け役は何と言ってもBTS。2018年リリースの3rdアルバム『LOVE YOURSELF 轉‘Tear’』が全米アルバムチャート(Hot200)で首位を獲得するというK-POP史上初の快挙を成し遂げた。  その後も代表曲「Dynamite」が2020年にシングルチャート(HOT100)で首位になるなど、歴史的偉業を次々打ち立てる。  BTSの楽曲はどれを聴いても馴染みやすく、アメリカンポップスの新たなスタンダードとさえなっている。  2022年に活動一時休止を発表し、世界に衝撃が走ったが、その分、メンバーのソロ活動が粒立つ。2023年4月にはJIMINが「Like Crazy」で、7月29日付でジョングク「Seven(feat.Latto)」がそれぞれシングルチャート初登場首位を獲得した。

遺伝子レベルで聴く「Seven(feat.Latto)」

「Seven(feat.Latto)」は、まさに今どきのアメリカンな一曲である。ジャスティン・ビーバーやポスト・マローンの楽曲を手掛けるアンドリュー・ワットによるプロデュースが功を奏し、ポップでご機嫌なナンバーに仕上がっている。  ミュージックビデオでは韓国の人気俳優ハン・ソヒと共演し、グクのソロ曲に相応しい鮮やかな陰影に富む。水中やら救急隊に担ぎ込まれる姿やら、何もかもがカッコいいのなんの。  このミュージックビデオを見直しては、サブスクリプションで曲自体をヘビロテする。街を歩けば、そこら中で「Monday Tuesday Wednesday…」とこの曲のフレーズを耳にする。まるでぼくらの潜在意識に刷り込まれるようだし、もはや遺伝子レベルでこの曲を聴いてるんじゃないだろうか。
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犯罪的な末っ子感
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