Entertainment

“第2のイーストウッド”の資質アリ!「肉体派で寡黙」な30歳俳優の存在感

 日本のテレビドラマを見ていて、まさか第2のイーストウッド俳優が見つかることになるとは思わなかった。
『恋する警護24時』(テレビ朝日)公式サイトより

『恋する警護24時』(テレビ朝日)公式サイトより

 毎週土曜日よる11時から放送されている『恋する警護24時』(テレビ朝日)の岩本照は、信頼のおける存在感で終始画面内にいる。役柄だけでなく、俳優としても。 「イケメンとドラマ」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、本作の岩本照を思わず肉体派アクションスターの系譜に連ねたい理由とは。

岩本照の物言わぬカッコよさ

 2024年元日の特番『さんタク』(フジテレビ)で、明石家さんまと木村拓哉コンビが、Snow ManのYouTube番組撮影に乱入していたのだが、そこで興味深い瞬間があった。  メンバー9人、結構なわちゃわちゃ感の中にさんまと木村が追加されたことで、折り紙付きの騒がしさとなる。ひとり割と物静かなのが、岩本照で、その毅然とした佇まいに思わず釘付けになった。  フリップに「さとう」と書いて提示する岩本は、砂糖が意味するような甘いフェイスにも関わらず、ほとんど無表情に近く、まったく甘々ではないかに見える。でも何だ、この物言わぬカッコよさは……。

俳優としての資質

 きっと彼は演技をしても相当な映りと画力(えぢから)になるんじゃないか。まだ岩本の演技を一度も目にしていなかった筆者は、『さんタク』での一瞬の表情から、むしろ俳優としての資質を読み取った。  するとちょうど、岩本の単独初主演ドラマ『恋する警護24時』が1月クール放送ときた。これは見るしかない。第1話、ワンショット目からいきなり岩本の姿。最初に背中を捉え、すぐに正面へ切り替わる。冒頭から岩本の前後を押さえた。  眉はきりりと、真一文字に口を結び、やっぱり真顔で立っている。単に立っているというよりは、その場に存在感ましましでそびえているという感じ。いい具合に威圧感もある。やっぱりすごい佇まいだ。
次のページ 
肉体派アクションスターの系譜
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ