37歳で計画外の妊娠をした私、夫との温度差に泣く「同じ親になるのにどうして…」
37歳で想定外の妊娠をしたフリーライターの私。
長年、生理不順で3〜4か月生理が来ないのは珍しくなかったこと、婦人科で不妊治療をしないと妊娠は難しいと言われていたこと、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性でセルフネグレクト癖があり自分の体の管理がおざなりになること、さらに算数障害(発達障害の一種で数字、計算に困難を抱える学習障害)で生理周期を把握していなかったことなどさまざまな要因が重なって、気付いたときにはすでに16週(妊娠5か月)に入っていた。
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他の妊婦より遅れて健診を受け始め、妊娠中期の後半に入ると病院で血糖値を調べる糖負荷検査が行われた。初めての妊娠なので血糖値の検査があるなど知らず、よくわからないまま言われた通り、前日の夕飯を早めに済ませて当日の朝食を抜いて検査を受けた。
採血室に行き、採血をされた後にブドウ糖が含まれた甘いサイダーのような飲み物を飲むよう指示され、ぐいっと飲み干して1時間後、二度目の採血をされた。今まで血糖値が高いと指摘されたことはないし、尿検査で糖が出たこともないし、亡くなった祖父が軽い糖尿病だったと聞いたくらいだったのでおそらく大丈夫だろうとたかをくくっていたら、見事に検査に引っかかった。
「今日は1項目のみの検査でしたが、次回2週間後の再検査では3項目あります。1項目だけでも基準値をオーバーすると妊娠糖尿病の診断が降りるので、これから2週間食事管理をしてください。次回の検査結果次第ではインスリン注射や入院になる場合もあります」
若い女性医師はそう告げた。つわりもまったくなかったため、妊娠してからというもの食欲旺盛になり、休日になると産後赤ちゃん連れでは行くのが厳しそうな飲食店を夫と巡って食べたいものを食べたいだけ食べていた。妊娠中期だったせいか、体重が大幅に増えることはなかった。
また、以前は甘い物は嫌いだったのだが、妊娠してから味覚が変わって甘い物が大好きになった。特にあんこはこの世で一番嫌いだった。なぜ豆が甘ったるいのか。皮も歯に挟まって不快だ。幼い頃からそう思っていたのに私の口は和菓子屋に吸い寄せられるようになり、突然大福やどら焼きを食べるようになっていたのだ。
シャトレーゼの小さなアイスを複数箱買いし、ほぼ毎日アイスや和菓子を食べていた。
「具体的にどのようなものを食べたらいいんですか?」
そう医師に聞くと、
「前回配布したテキストにあるようなバランスの良い食事です。ダイエットとは違いますよ」
バランスの良い食事とは……?
「甘い物を食べてもいいですか?」
「う〜ん、あんまり食べちゃダメです」
よくわからないまま病院を後にし、帰宅後前回配布されたテキストを読み、ネットで妊娠糖尿病の食生活について調べた。
要するに主食、主菜、副菜をバランス良く毎日3食きっちりと食べるようにとのことだった。この「バランス良く」というのは、炭水化物、タンパク質、ビタミン、脂質、ミネラルをまんべんなく摂取することで、中学の家庭科の栄養の授業で習ったものだった。
今まで朝起きるのが遅く、朝はあまり食欲がなかったため、昼まで待って朝兼昼食の1日2食で、夫が帰宅するのが遅いため夕飯まで9時間ほどあいていた。空腹の時間が長いと次の食事で血糖値が上がることがわかり、朝食がいかに大切なのか腑に落ちた。
妊娠糖尿病はどのような病気なのかを調べると、「妊娠中に初めて発見される糖の代謝異常」のことで、妊娠によりインスリンの働きが弱まることが原因とのことだった。いわゆる糖尿病とは異なるが、妊娠糖尿病になった人は将来2型糖尿病になるリスクが高くなるらしい。

姫野桂
1回目の糖負荷検査に引っかかる
「バランスの良い食事」とは……?
「具体的にどのようなものを食べたらいいんですか?」
そう医師に聞くと、
「前回配布したテキストにあるようなバランスの良い食事です。ダイエットとは違いますよ」
バランスの良い食事とは……?
「甘い物を食べてもいいですか?」
「う〜ん、あんまり食べちゃダメです」
よくわからないまま病院を後にし、帰宅後前回配布されたテキストを読み、ネットで妊娠糖尿病の食生活について調べた。
要するに主食、主菜、副菜をバランス良く毎日3食きっちりと食べるようにとのことだった。この「バランス良く」というのは、炭水化物、タンパク質、ビタミン、脂質、ミネラルをまんべんなく摂取することで、中学の家庭科の栄養の授業で習ったものだった。
今まで朝起きるのが遅く、朝はあまり食欲がなかったため、昼まで待って朝兼昼食の1日2食で、夫が帰宅するのが遅いため夕飯まで9時間ほどあいていた。空腹の時間が長いと次の食事で血糖値が上がることがわかり、朝食がいかに大切なのか腑に落ちた。
妊娠糖尿病はどのような病気なのかを調べると、「妊娠中に初めて発見される糖の代謝異常」のことで、妊娠によりインスリンの働きが弱まることが原因とのことだった。いわゆる糖尿病とは異なるが、妊娠糖尿病になった人は将来2型糖尿病になるリスクが高くなるらしい。


