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37歳で計画外の妊娠をした私、夫との温度差に泣く「同じ親になるのにどうして…」

発達障害の二次障害による摂食障害の影響

 また、私は20代の頃から30代前半まで摂食障害の拒食症だった。一度ストレスで痩せ始めたら体重が減っていくのがおもしろくなり、主食として「たべっ子どうぶつ」を1日1箱食べ、発泡酒を好きなだけ飲むという生活をしていたら1か月で10kg落ちた。  しかし、クッキーしか食べていなかったので栄養失調のためか太ももに水疱ができた。クッキーのみだと肌が荒れてしまうと思い、ビールか発泡酒は引き続き飲み続け、メインの食事は茹でたもやしを1日1袋だけとか、うどんを1日1食だけ、といったメニューに変更した。  当時はカロリー計算などしていなかったが、酒のカロリーを抜くとおそらく1日300キロカロリー以下で生活していた。激辛ラーメンの『蒙古タンメン中本』の北極ラーメンが好物だったが、それでも麺を3分の1の量にして注文していた。  その後、食べるのが大好きな夫に出会った。夫はラーメンが大好きで週1回はラーメンを食べる。ラーメン屋に行くと大盛りで注文するし、自宅でインスタントラーメンを作る際も2人前食べる。飲んだシメにも必ずラーメンだ。  夫と一緒に食べていると感覚が麻痺していき、あっという間に16kgも増えた。痩せていた頃は写真を撮られるのが好きで、カメラマンさんのモデルの練習台になったこともあったが、太ってからは自分の姿が大嫌いになったのだった。いわゆる「港区女子」のような鶏ガラ体型だったのに、今の姿は醜い肉の塊にしか見えない。

妊娠糖尿病のリスクを知り、必死に食事管理

 そんな極端な食生活しかしてこなかった私だが、妊娠糖尿病になると胎児が巨大化して難産になったり、産まれた子が低血糖になったりする可能性があると医師に言われて恐ろしくなり、再検査までの2週間、なるべく外食を控えて甘い物を絶ち、朝きちんと起きて3食食べるようにした。間食には甘いお菓子ではなく冷凍バナナやミックスナッツ、チーズを食べた。  突然甘い物を絶ったのでしんどかったが、2週間後の検査さえクリアすれば好きなものを食べようと思っていた。  絶対に妊娠糖尿病の診断を受けたくないと必死に食事管理をしている私をよそに夫はどこか他人事といった風で、私の目の前でテレビを見ながらアイスやポテトチップスを食べ始めてギョッとした。ドン引きしている私の表情に気づき「一口どう?」と言ってきたが断ると「こういうところだけ真面目だよなぁ」と言われた。  いや、真面目も何も難産で苦しみたくないし、これから産まれてくる赤ちゃんのために食事管理をしているのだ。  挙句の果てには「いつまでこの食生活続けるの? 一緒に居酒屋に行きたい(もちろん私はノンアルで)」と言い始めた。それに対し、「とりあえず次回の検査の日まで、そこで引っかかったら出産まで」と答えたが、夫はあまり理解していないようだった。
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妊娠糖尿病が確定! 目の前が真っ暗に
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