Netflix人気ドラマ”薬物中毒役”演じる51歳俳優が魅せる圧倒的存在感――製作側も重宝する“その凄さ”とは?
山崎賢人さん、土屋太鳳さんがダブル主演を務めるNetflix配信ドラマ『今際の国のアリス』。2020年にシーズン1と2が配信されると大ヒットとなりました。
そんな中、待望のシーズン3が2025年9月25日から配信スタート。世界87か国でトップ10入りするなど早速注目を集めていますが、今シーズンでは名バイプレイヤーの大倉孝二さんがその有能ぶりを発揮しています。
※本記事にはNetflixドラマ『今際の国のアリス』シーズン3の内容に一部触れています。未視聴の方はご注意ください。
『今際の国のアリス』は麻生羽呂さんによる原作漫画を映像化したドラマ。異次元の東京を舞台に、プレイヤーたちが生死をかけた理不尽なデスゲームに参加させられるという作品です。
2020年に全世界に配信されて人気を博したシーズン1と2では、主演の2人に加えて村上虹郎さん、町田啓太さん、森永悠希さん、三吉彩花さん、金子ノブアキさん、青柳翔さん、渡辺佑太朗、柳俊太郎さん、仲里依紗さんなど売れっ子の若手俳優が集う顔ぶれでした。
今シーズンでは新たに賀来賢人さん、池内博之さん、須藤理沙さん、玉城ティナさんらが出演しています。複数のキャラクターが登場し、デスゲーム以外にもさまざまな人間ドラマが交錯するのが魅力のドラマですが、本作でひときわ強い存在感を放っている新キャストが大倉孝二さんです。
真面目で良い人やその辺にいそうな人から刑事や医師、ちょっとクセのある悪人までさまざまな役を演じてきた大倉さん。そんな大倉さんは本作で薬物中毒者のテツを演じています。短気で口が悪いものの、どこか憎めない役どころです。
キャラクターとしてはデスゲーム作品やゾンビ作品における登場人物としては珍しくありません。しかし製作側からすると、こうした作品において必要不可欠な多くの役割を大倉さんがテツを演じることで1人で担っているのです。
まずテツはその無鉄砲な性格ゆえに真っ先に行動を起こします。これはデスゲームで滞りがちなストーリー展開やゲーム全体のルール把握をスピーディーに進めてくれるため、非常に重要な役割を果たしています。
また、初めはテツが仲間を口悪く罵ったり、自分勝手な行動で周囲を困らせたりするものの、次第に打ち解けて仲間になっていく胸アツな展開も。これもゾンビ作品あるあるで、登場人物たちの絆を深める演出に欠かせません。
さらに、ゾンビ作品によくある「医者がいない状況で何らかの手当てや手術をしなければならない」という場面でもテツが活躍します。このようにデスゲームやゾンビ作品で必要不可欠な役回りを大倉さんが1人で担っているのです。
注目のシーズン3、新たな顔ぶれと大倉孝二の存在感
ストーリーの歯車を動かす“万能キャラ”の妙技
1
2




