「鉄オタは採用試験で必ず落とされる説」→現役乗務員に真相を聞いてみると“ほっこりエピソード”が
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、もう一方でこんな噂を聞いたことがあります。
「鉄オタは鉄オタと隠し通さないと鉄道会社に就職できない」
「鉄オタは採用試験で必ず落とされる」
本を好きな人が本屋さんや出版社に就職したり、車好きがドライバーになったり、理想的な道だと思うのですが、なぜ電車に関してはそんな噂が立つのか?ネットで検索すると「鉄オタだとめずらしい備品を盗む恐れがある」「電車が好きすぎると普通のお客さんの気持ちがわからない」「廃線などファンの思いとは逆の施策をとる場合、鉄オタは使いづらい」といった理由が挙げられているようです。
――やまとじさんは、なぜ鉄道乗務員を志したのですか?
やまとじ:小さい頃の夢が電車の運転士でしたし、電車が好きだったからです。ただ、電車の運転士は仕事がきついイメージがあるし、なるのが難しいという話をよく聞いていたので、就活を始めた頃は全然目指していなかったんです。でも、就活がうまくいかなくなってから「やっぱり、好きな仕事をやりたい」と考えて、目指すようになりました。
――じゃあ、やまとじさんも小さい頃から電車がお好きだったんですね。「鉄道好きを隠し通さないと鉄道会社に就職できないから、面接やエントリーシートにそういうことは書かないほうがいい」という説もあるのですが……。
やまとじ:いや、電車が好きだから落とされるということはまずないと思います。僕もそうだし、鉄道会社に入ったら電車が好きな人は周りに結構いるので。「電車が好きなので面接に落ちました」というのは、あまり聞かないですよね。
――ちなみに、やまとじさんは面接やエントリーシートで「子どもの頃から電車が好きだったんです」と伝えたのですか?
やまとじ:志望動機で、「子どもの頃からの夢を叶えたくて~」みたいなことは言いましたね。
――2024年10月にやまとじさんが投稿されたポスト、微笑ましかったです。「運転してて楽しかった時」として、電車に向かってホームから「ばいばーい」と手を振る子どもたちに、運転士のやまとじさんが「ファーン」と警笛で返事。すると、子どもたちがもっと盛り上がって「ばいばーい」とリアクションしてくれたエピソードです。こういうことはよくあるのですか?
やまとじ:たまにありますね。沿線の幼稚園や小学校の子たちが校外学習で歩いているときなどに、よく手を振ってくれます。
――こんなやり取りがあったとき、運転士さんはどういう気持ちになるのでしょうか?
やまとじ:やっぱり、すごくうれしいです。「この仕事をやっていて良かったな」と思う瞬間ですね。ハードな仕事だったり、時間(ダイヤ)が厳しかったり、朝が早かったり夜は遅かったり、精神的にも疲れていることがあるので。そういうときに小さいお子さんが手を振ってくれるとすごく回復します。
――警笛に応えてくれた子どもたちのなかで、やまとじさんとのやり取りをきっかけに電車好きになる子が出てくる可能性もありますね。
やまとじ:そうなってくれたらうれしいですね(笑)。
――「将来、この子たちが成長して鉄道乗務員になってくれたらうれしい」と思いますか?
やまとじ:思いますね。運転をしていると先頭車両の運転席のうしろでずっと覗いていたり、降りるときに「がんばってください」と声をかけてくれるお子さんもいるので。
――声かけてくれるお子さんもいるんですか! あと、先頭車両に乗って運転席を覗いている子どもたちにはやっぱり気づいてるんですね。
やまとじ:はい、気づいています。なかには面倒くさがる運転士もいるかもしれませんが、僕は電車好きで子どもの頃によく見ていたので、自分が見られる側になったらしっかり指差しを決めたり(笑)。運転中はいつも気合を入れますが、そういうときはより一層気合を入れています。
――「ちっちゃい頃、僕もそうしてたよ」という気持ちがやまとじさんのなかにあるわけですね。
果たして、本当に鉄オタは鉄道会社に就職できないのか?現役の鉄道乗務員として勤務し、仕事で感じた率直な気持ちなどをXで発信しているやまとじさん(@yamatozi201)に真偽を聞いてみました! 【関連記事】⇒現役乗務員が明かす「意外な電車の忘れ物・落とし物」に衝撃!定番のモノから“まさかの食べ物”まで…本人を取材オタク的に古い車両は好きやけど、いざ自分で乗務するとそれはそれは大変 pic.twitter.com/jSST6if0Om
— やまとじ (@yamatozi201) March 15, 2025
鉄道会社で働く人には電車好きが大勢いる
電車好きの子が運転士になってくれたらうれしい
運転してて楽しかった時 pic.twitter.com/x37rgjqE6d
— やまとじ (@yamatozi201) February 10, 2024
1
2



