「ボールの音がうるさい」公園でおじさんに監視される小4息子の末路。外遊びを奪われた親子が直面した“まさかの展開”とは
近年、「子どもの声がうるさい」「ボール遊びの音が迷惑」といった苦情を理由に、公園の利用が制限されたり、ボール遊びが禁止されるケースが増えています。
ニュースやSNSでも“子どもの声=騒音”という見方への議論が取り上げられ、「子どもの声は騒音なのか」という問いが現実の暮らしの中で突きつけられる場面が増えています。その一つひとつの苦情の裏には、声をあげる側と同時に、声を失っていく側の暮らしがあるのも事実です。
「家の近くにある公園はバスケットコートがある比較的大きな公園で、1年くらい前までは毎日、子どもたちが遊ぶにぎやかな声が聞こえていました。ですが、息子が小3の頃に近隣男性が頻繁に公園に来ては『声がうるさい』『ボールの音がうるさい』と注意して回るようになったのをきっかけに、『ここで騒ぐと怒られる』というような噂が広がり、最近では子どもの数が減ったように思います」
そう語ってくれたのは、公園の近くに住む、現在小学4年生の息子を育てる恵さん(仮名・30代)。恵さんの息子は、小学3年生頃まで、公園で同級生とサッカー、バスケ、鬼ごっこなどをして放課後遊ぶのが日課でした。ところがある日、近隣に住む男性から何度か注意を受けたことをきっかけに、息子さんはその公園に行かなくなってしまったそうです。
「当時の息子は、学校の友達と頻繁に近所の公園で遊んでいました。最近ではボール禁止の公園も多い中、近所では唯一ボール遊びができる公園として、夕方は小学生でにぎわっていました。この公園は小さい子向けの遊具があるゾーンと、空き地のような広場とに分けられているため、子育てをするには良いと思い、ここに家を建てたんです……」
公園は住宅地の近くにあるので、遊ぶ時間などのルールを守ることは大切だと子どもに話していたという恵さん。当時、息子さんが注意を受けた際の状況についても話してくれました。
「公園に行った息子の帰宅があまりにも早かったので、『今日は早いね』と声を掛けたところ、息子は『おじさんにうるさいって怒られて、ボール遊びをやめるまで見張られてたから帰ってきた』と言っていました。最初は、そんなにうるさくしたのかと聞いたのですが、『ただみんなでバスケをしていただけ』とのことで、この日は不運だったのかな、くらいにしか思いませんでした。
しかし、次の日も同じ男性が公園を歩いては、小さな子どもの親に声がうるさいと声を掛けているのを見たと息子が言っており、『神経質な人が引っ越してきたのかな……』と思ったんです」
「あの日からも何度か友達と公園に集まっていたようですが、時々男性が現れては『うるさい』と注意を受けていたようで、同級生の中でも『あの公園に行くとおじさんに怒られる』と噂が広まっていきました。息子は不満そうでしたが、何度も怒られることに恐怖を感じたようで、だんだんと公園には行かなくなってしまいました。
『注意されると萎えちゃって楽しく遊べないし……』と言っていて、昔でいう『子どもは元気に公園で遊ぶ』ということも、今の時代は難しいのかと切なくなりました」
公園に行かなくなった今は、頻繁に自宅でオンラインゲームをして遊ぶようになり、友達と集まる場所を失ってしまったように感じたと話してくれました。
「時々、放課後に学校で遊ぶこともあるのですが、学校まで距離もあることから、近所の公園で遊んでいた時の方が息子自身も気楽に楽しめていたのだろうと思います。男性が公園を注意して回っていると噂が広がってからは、その公園に小学生が集まる姿は少なくなり、夕方の公園はだいぶ静かになったように感じます」
恵さんは、「ゲームもいいけど外で元気に遊んでほしい」という思いが強く、複雑な心境だと胸の内を話していました。
子どもの遊ぶ声は、うるさい?
「おじさんに怒られる」と広がった噂
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