生活苦でハダカ仕事に駆け込む女性、40歳すぎると地獄だった
昨今、問題になっている「女性の貧困」。単身女性の約3人に1人が貧困状態だという統計もある。生活に困った女性が駆け込む先は、いつの時代も、カラダを売る仕事だ。でも、その“最後の砦”も行き着く先は地獄だという――。
「性産業が女性たちの最終手段という時代は終わりました」と話すのは、20~70代までのAV女優が在籍するプロダクションの代表・ミュウさんだ。
「実際、30~40代からの面接応募が増えていますが、AV業界も違法アップロードなどの影響で縮小傾向にある。いくら熟女ブームとはいえ、月給50万円以上稼げるのはほんの一握り。困窮女性は自身のメンテナンスもできていないので、ますます仕事がありません」
末端女優にあるのは変態的なプレイのハードな内容のみ。それでギャラは一日拘束で3万円レベルだ。
「私も彼女たちを助けたいから風俗店なども紹介しますが、最近は『40代』と言うと面接すら断られる。風俗も供給過多でデフレ化が進んでいます。
そんななかで高齢の女性に残されたのは“奈落の底”のような悪質な激安店ばかりで、60分プレイして手取り3000円程度で働かされることになる」
AVでも風俗でも働けない女性たちは、一体何をして稼ぐのか。
「最近は介護職に就きながらAV女優をする年配女性も増えています。ある女優は、撮影現場で『今日は本業の1か月分のギャラ貰っちゃった』と喜んでいて、見たら6万円ぐらいでした」
今日もミュウさんのもとには、熟女からSOSの電話が鳴り続ける。
【ミュウさん】
元AV女優兼監督として活躍後、プロダクション「ハスラー2」を設立し、多くの人気“キカタン女優”を抱える。自身も一人息子のシングルマザーである
― 女性の貧困化、知られざる実態【9】 ―
行き着く先は「1回3000円」の激安店
