銀行かコンビニか…お金はどっちで、いつおろす?貯まる人になる習慣
コロナ不況で先行きの見えない今、少しでもお金の不安を解消したい…。
そこで、お金の専門家・菅井敏之(すがい・としゆき)さんに、今日からできる「お金が貯まる人の行動」を教わりました。
菅井さんは元メガバンク支店長で、今は不動産賃貸オーナーをしながら、『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』(シリーズ累計51万部)などの著書を執筆。
では、以下の行動で、お金が貯まるのはどっちでしょうか?(以下、執筆は菅井さん)
A:この問いには、多くの人が「銀行」と答えるのでは? はい、正解です!
なぜ銀行でお金をおろすべきなのでしょう?
理由を何人かに聞いたら、みなさん一様に、こう答えました。
「コンビニに行くと、ついついほかの買い物もしてしまう。だから節約できない」
そう!その通りです。コンビニが銀行のATMを置いている最大の理由は、「ついで買い」をしてもらうためです。
ATMでの引き出しや公共料金支払いをしようとお客様がコンビニに来たとき、ついでにペットボトル飲料、ガムなどを買ってもらう「ついで買い」。これこそが、コンビニの根本的な狙いです。
いまコンビニがATMを置く理由を説明しました。では、銀行がコンビニにATMを置く理由はご存じですか?
あなたはお金を何時におろしますか? 昼間働いている人がお金をおろしたいと思う平日夜や週末は、銀行の「業務時間外」です。そして、コンビニATMだろうが銀行本支店のATMだろうが、銀行は時間外には「手数料」を取ります(窓口が開いているときの銀行ATM利用は無料)。
銀行は、自分たちが休んでいても、ATMから手数料収入を得る仕組みをつくっているわけです。これが、銀行がコンビニにATMを置き始めたそもそもの理由です。
さらに今では、コンビニのATMでお金をおろすと、時間に関係なく手数料がかかります。たかが110円の手数料ですが、月10回引き出せば1100円。年に1万3200円にもなります。10年間で13万2000円です。早朝や週末の手数料を220円にしている銀行も少なくありません。年で2倍、2万6400円の手数料がかかるかもしれません。
(※銀行や貯蓄額によって「コンビニATM○回まで無料」といった規定がありますが、意識せずにバンバンおろしている人は多いものです)
しかし、それだけではありません。ここからがもっとも大切なポイントです。
では、「銀行でおろす」は本当に正解なのか?
じつは、コンビニでおろそうが、銀行でおろそうが、お金を貯めることに無計画な人は、いずれにしろ「アウト!」なのです。どういうことでしょうか。
コンビニでお金をおろすことの最大の問題は、「無計画」なことです。
あなたがコンビニでお金をおろすのは、どんなときですか?
「そんなの、お金が必要なときに決まってるじゃない」
こう答えるかもしれませんね。銀行のATMを使っても、この「お金は必要なときにおろす」という「計画性」のないやり方こそが、ダメなのです。
ですので、毎月いくらの予算でやりくりするかを決め、あらかじめ必要な金額を4週で割り算し、「毎週月曜の朝に1万円おろす」というように、「計画性」をもって管理しましょう。計画性を持ってお金を使う(=お金をおろす)という着実な行動の結果として、お金が貯まっていきます。
逆にいえば、計画性をもって管理しなければ、決してお金は貯まりません。
Q:お金をおろすのは、「銀行」か「コンビニ」か、どっち?
コンビニATMで、めちゃ高い手数料を取られてない?
「必要なときにおろす」は、銀行でもコンビニでもアウト
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