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渡部建“性のはけ口”不倫。美人妻がいても「女癖の悪さ」は直らないのか

亀山早苗の不倫時評>  次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

どんな美人妻がいても、「つまみ食い癖」は直らない!?

渡部建「渡部流 いい店の見つけ方教えます。」文藝春秋

渡部建「渡部流 いい店の見つけ方教えます。」文藝春秋

 グルメ王は、つまみ食い王でもあったようだ。  お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さん(47歳)が文春砲に直撃された。数多くのレギュラー番組を抱え、世界で最も美しい顔に選出されたこともある女優の佐々木希さん(32歳)を妻に持ち、芸人というより爽やかなタレントとして活躍している渡部が、2017年の結婚以前から浮気という名のつまみ食いをしており、結婚後も継続していたことがわかったのだ(『週刊文春』6月11日発売号より)。  筆者は20数年にわたり、不倫の取材を続けてきた。不倫に関しては肯定も否定もしない立場である。もちろん、不倫そのものは「いいこと」ではないが、当事者を責めていいのは配偶者だけだと思っている。他者がとやかく言うことではないのではあるが、今回ばかりは首を傾げざるを得ない。

渡部の“スマートさ”が裏目に…

 渡部氏にはスマートな印象がある。それが今回は裏目に出ている。  まず、週刊誌報道が出る前に、すべての番組を出演自粛すると発表したこと。これによって釈明の機会を自ら断ってしまった。逆に言えば、誰にも突っ込まれないところへ逃げたのである。  もうひとつは、妻を自分の浮気に巻き込んでいること。報道が出ると知って、もう妻には隠しておけないと思ったのだろう。そこで妻に説明、謝罪したというが、それだけではなかった。浮気相手に電話をかけ、電話を妻に代わったというのだ(具体的には『週刊文春』6月11日発売号を読んでほしい)。  佐々木さん自らがそうしたいと言ったのかどうかはわからないが、これは妻にも相手の女性にも失礼な話。自分が起こしたことなのに、女性同士を対決させるような形をとっているのは、やはり卑怯だと言わざるを得ない。  たとえ妻が相手の女性と話したいと言っても、それをしたことでふたりにとって何もいいことはないと説得するのが浮気した張本人の責任なのではないだろうか。

プレイボーイでも結婚時には身辺整理するのが一般的だが…

佐々木希「希んちの暮らし」講談社

佐々木希「希んちの暮らし」講談社

 彼は「必ず長生きしますので、結婚してください」と口説いて15歳年下の佐々木希さんと結婚した。佐々木さんは、それを聞いて「なにそれ」と泣き笑いしたという。  それほどまでに彼女と結婚したかったのなら、いくらプレイボーイであったとしても、結婚するときはいったん身辺整理をするのが一般的だろう。だが、彼はそうしなかった。  つきあいのあった女性が、「あんなきれいな奥さんがいるのに」と言うと、彼は「それとこれとは別」と話したらしい。  文春砲を受けて複数のメディアが、渡部が妻に不満をもらしたとの報道もしている(真偽はわからないが)。  週刊文春の記事では、メインに3人の女性が出てくるが、「別の女性は」という記載も多い。一夜の遊びも含めると、実際には相手は相当な人数にのぼるのではないだろうか。

金も女も意のまま…成功体験が、ますます女性に走らせた?

 アンジャッシュは1993年に結成、94年にデビューした。テレビへの出演も比較的早かったといわれているが、それでも10数年は苦しい状態が続いたと高校の同級生である相方の児島一哉がインタビューで述べている。  そんな中、どうしたら売れるか、どうしたら自身の軸となる「売り」をもてるかと模索したのだろう。渡部の「グルメ王」はそんな試行錯誤からできあがったキャラのひとつなのかもしれない。名前が売れ、顔が知られれば当然、女性と懇意になりやすい。  彼の人脈と行動半径は非常に広かったようだ。クラブで、セレブ系のパーティでさまざまな人と知り合い、多くの情報を仕入れ、顔を売り、ついでにあまたいる女性をモノにする。かわいい女性が自分になびく。金も女も意のままだ。その成功体験が、ますます彼を女性に走らせたのではないだろうか。
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女癖は悪いが、「女好き」ではない
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