キッズラインで体験したトラブル、母親が男性シッターに関係を迫られ…。“事件未満”のリスクをどう防ぐか?
3. トラブルが起こった際、きちんと対応してくれるか?
前出の厚生労働省の10箇条には、「ベビーシッターに不満や疑問がある場合、内容によっては事業者だけでなく、自治体の保育担当部署、消費生活センターなどに相談しましょう」としています。何かあった際の相談先を、あらかじめ複数控えておくのも良いでしょう。
今後のトラブル対応方針についてキッズラインに尋ねた
――キッズラインは今年6月に「匿名での報告フォーム」を導入しています。シッターに対するクレームや紛争について報告があった場合の対応について教えてください。
キッズライン「匿名での報告フォームからいただきましたコメントにつきましては内容を確認の上、問題が検知される際にはシッターに対して業務停止などの然るべき措置を即時に実施し、ご利用者の皆様には注意喚起をしてまいります。また、フォームから得られた情報を確認の上、シッターの適正な評価に反映させてまいります」
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手頃な価格でシッターサービスの提供を実現させたキッズラインは、日本のシッター業界に大きな風穴をあけた存在でもあります。だからこそ、事件を受けて業界全体の今後のキッズラインの対応に注目が集まっています。
取材に応じてくださった楠木さんは、トラブル対応については疑念は抱きつつも「キッズラインのシッターさんのおかげで、子育てをしながら働けていたのは事実です。心から信頼できるシッターさんもいました。それは本当に感謝しています。ですので、キッズラインの掲げる『安全安心なサービス』が本当に実現するといいなと思っています」と語っていました。
事業者も利用者も共に危機管理意識を強く持ちながら、誰でも本当の意味で“安心安全”にシッターを利用できる社会が実現することを切に願います。
<取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB



