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キッズラインで体験したトラブル、母親が男性シッターに関係を迫られ…。“事件未満”のリスクをどう防ぐか?

母親が学生シッターに肉体関係を求められた

 Aさんとのトラブルの数ヶ月後、楠木さんは夜間利用のためにキッズラインで再度シッターを探します。そしてBさんという当時22歳の男性シッターに依頼することになりました。 「Bさんは学生だったので依頼時間の融通もきき、息子とも体力勝負でたくさん遊んでくれると思いました。プロフィールにも“保育士志望”とあったので安心していたんです。実際に、Bさんは息子とよく遊んでくれていました」 子ども しかしBさんに何度目かの依頼をした時、またもトラブルが起こります。 「夜間保育に息子を預けて働いていたので、夜10時頃にBさんに息子のお迎えをお願いしたんです。Bさんは依頼通り息子を自宅まで連れてきてくれたのですが、そのまま帰らずに息子と遊んでいました。『もう帰る時間だよ』と言うと、『どうしても家に泊めてほしい』と。理由を聞くと、翌朝早く起きて大学に行かなくてはいけないし、終電もないと困っていたので、仕方なく泊めました。翌朝は、ちゃんと大学に行っていました」  しばらく後、またBさんに夜間保育を頼んだところ、「Bさんは『泊めてよ』と言い、かなりストレートに肉体関係を誘ってきたんです」。  楠木さんは拒否し、「今すぐ帰って」と強い口調でBさんに言いました。するとBさんは豹変し、「そんな性格だから離婚するんだ」「ロクな子に育たない」と、楠木さんを罵倒(ばとう)したといいます。 「突然豹変したBさんに対して、ただただ驚きました。そして、暴言を吐かれて、情けなくてみじめな気持ちになりました。今となっては、最初に泊めてしまったことを本当に後悔しています……」

お詫びのクーポンポイントが付与された後、利用停止に

 罵倒を繰り返したのちBさんは帰り、楠木さんはキッズラインに電話をします。そして、そこでもまた「こちらでは対応できないので、警察に通報してください」と言われるのでした。 「またしても『上司』と名乗る人が出てきて、謝罪をされましたが『今後、改善できるように努めていきます』とだけ言われ、お詫びとしてキッズラインのクーポンポイントを付与されました。商品にクレームをつけた人に対するかのような対応に唖然(あぜん)としました」 クーポンポイント 楠木さんは、その後念のため警察に相談しますが、警察にも「運営側に対応してもらうべき」と言われてしまいます。  運営と警察の板挟みとなった楠木さんは、その後キッズラインから一方的に利用停止処分を受けます。処分の理由は「規約違反」とされており、そこには「事前の依頼内容と異なるサポート内容を依頼した」「事実と異なるレビューを書いた」など、全く身に覚えのないことが書かれていたそうです。

利用者側のシッターの選び方や態度も問われる仕組み

「衝撃だったのが、『依頼時に酩酊(めいてい)状態だった』と書かれていたところですね。そんなこともちろんしたこともないですし、お酒を飲んでシッターさんを呼ぶなんてあり得ません。辛い思いをしたうえに、一方的に利用停止処分を受けるという仕打ちに納得がいきません」  別のシッターさんにこのことを相談したら、驚いて「楠木さんは、そのような違反をする利用者じゃないですよ」と運営にかけあってくれたそうですが、その後も楠木さんは利用停止のままになっています。 保育士と赤ちゃん「トラブルの後も、Bさんはそのままシッターの仕事を続けていたようです。Aさんに関しては、後日再度キッズラインと連絡を取った際に、『他の利用者からもクレームが出ているので、活動停止にする予定です』と言われました。複数人の訴えがないと動いてくれないのだなと思いました」  このように、利便性や料金の安さと引き換えに、利用者側のシッターの選び方や態度も問われてしまうのが、マッチング型のシッティングサービス。私たちが、サービスを利用する際に認識しておくべきことは何でしょうか?
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マッチング型シッターサービスの要注意点3つ
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