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コロナで解雇された23歳女性。生きていくために見つけた仕事は…

感染の不安の中でのガールズバー勤務

 4月は手取り27万円だった給与は、休業の影響で5月は13万円、6月は7万円まで減少。正社員としての再就職は一旦諦め、生活費のためバイト募集に片っ端から申し込んだ。 「秋葉原のメイドカフェ、事務職、引っ越しの肉体労働まで……働ければなんでもよかった。ただ、それでも受からない。ようやく受かったのは、通勤に1時間以上かかる下町のガールズバーでした」  時給は1300円と夜職にしては安めだが、ドリンクバックも合わせれば一日1万~1万5000円は稼げる。何よりも居場所が見つかった喜びのほうが大きかった。 「そのお店はコロナ禍で2か月休業していた間に、女のコがほとんど辞めちゃって、再開のために急募していたんです。接客中にマスクもできず、感染対策もほぼしていないので恐怖はあります。今は18時から朝5時までの11時間を週6で入れていて、扱いも個人事業主で雇用形態はかなりグレー。それでも背に腹は代えられません」

空腹で耐えられなかったら、水道水をがぶ飲みして凌いでます

 日常の生活でも姉妹で節約を徹底するようになったという。
貧困女子2

「冷凍庫はカレーでパンパンです。ルウは一番安いスーパーのプライベートブランド一択です」

「基本的に外食はしません。スーパーで特売の肉と野菜を買ってカレーを大量に作り、小分けに冷凍してストックしています。外出してるときに空腹で耐えられなかったら、水道水をがぶ飲みして凌いでますよ。あと、お風呂もやめて、シャワーだけにしたらガス代が1000円も安くなったんです」  今は完全に昼夜逆転の生活。昼間は疲れ果てほとんど寝ているという。また、7月から住居確保給付金が支給されることで、「とりあえず年内は今の生活で凌いで、来年から就活をすればいいかな」という余裕が少しは生まれた。 「もちろんフリーター生活に慣れすぎたら、再就職して社会復帰できるのかなっていう不安はあります。求人はあっても、今はコロナ解雇された人たちが押し寄せて倍率も上がっているし。私は刺激がないと続かない性格だから、好きだと思える仕事に出合いたい」
貧困女子3

「とりあえず卵・納豆・豆腐を食べてれば死なないかなと。安いし」

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田舎には帰りたくない
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