実家の日本人形の目が動いた!? お寺で供養してもらったら…
ひと昔前までは、小さい女の子の定番のひとつだったお人形遊び。最近はあまり見かけませんが、それでも女性にとって人形は身近な存在。自分の部屋にぬいぐるみやフィギュアを置いている人も少なくないでしょう。
でも、同じ人形でも実家などに置いてある古い人形を「ちょっと怖い」「気味が悪い」と感じたことはないでしょうか? 筆者の実家にも古い日本人形やフランス人形が和室に置いてあったのですが、小さいころは怖くてその部屋に1人で入ることができませんでした。
「私の実家にも仏間(ぶつま)に日本人形が一体だけあったんですけど、“ある出来事”を境に1人では絶対に中に入らないようにしていました」
そう語るのは、中国地方内陸部の農村出身という三枝未稀さん(仮名・44歳/飲食店パート)。一体、何があったのでしょうか?
「あれは小学校低学年のときだったと思います。当時の実家は、昔話にでも出てきそうな日本家屋。今思うと、オバケが出てもちっとも不思議じゃない古い家でした。
いつものように学校から帰ってきて、問題の仏間でひとりで遊んでいたんです。自分以外に誰もいないのになんか視線を感じて振り向くと、人形の黒目だけがゆっくりと動いて私のほうを見たんです。それもこっちを見たまま何度も瞬(またた)きまでしたんです」
その後、人形の目は正面を向いた最初の位置に戻りましたが、ほんの数秒の出来事が未稀さんにとってはものすごく長い時間に感じたそうです。
「人って本当に驚くと声も出せないってことをあのとき知りました。あの後、すぐ台所にいる母と祖母のところに行って、『人形の目が動いたの!』って言いましたが信じてもらえませんでした」
夕方、家に戻ってきた父親や祖父にも同じように訴えますが、同じようにまともに取り合ってもらえなかったとか。
実際、この日本人形は黒目が動いたり、瞬きをするような仕様にはなっておらず、単なる見間違いや気のせいとして片付けられてしまいます。
黒目が動き、まばたきした仏間の古い日本人形

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