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性格が合わない彼と「ハイスペだから別れたくない」32歳女性の胸のうち

 彼氏と性格が合わない。一緒にいて楽しくない――恋人に違和感を持ちながら、「だけど他にいい人もいないし」なんて、微妙な恋愛をズルズル続けていませんか?
カップル

写真はイメージです(以下同じ)

 いきなり独り身になるのは勇気のいることですし、「◯年も付き合ったんだから、絶対結婚しなきゃ!」なんて、かけた時間そのものに執着してしまうことも。けれど、それは意味のあることでしょうか。本当はもうダメだと分かっていながら関係を続けるのは、さらなる時間の損失を産むだけかもしれません。

「私にはもったいないハイスペ彼氏なんです」

 宇山加代さん(仮名・32歳)も、そんな「ズルズル恋愛」を3年間もの間断ち切ることができなかったといいます。 「ついこの間まで、3年付き合った彼氏と同棲していました。私にはもったいないくらいのスペックを持っている人でした。Sラン大出身で、大手IT企業で働く、東京出身のシティボーイ。年収は1000万円を超えていました。飛び抜けたイケメンではなかったけれど、スタイルが良いから洋服はなんでも着こなせて、楽器が弾けたりパソコンが作れたりという器用な特技も持った人でした。  マッチングアプリで出会ってすぐ『一目惚れした』と告白されて……アプリがなければ一生知り合うことはなかったようなレベルの男性だったと思います。私はCラン大学出身で、年収も平均程度。飛び抜けて可愛いわけでもないですから……」 ハイスペ彼氏 いきなり自分をおとしめて語り出す加代さん。この自己肯定感の低さ、元彼との交際によるものなのでは? と筆者は密かに思いました。

同棲して浮き彫りになった、彼への違和感

「1年付き合って、同棲を始めました。一緒に暮らし始めたらいろいろな性格や価値観のズレが見えてきて、それからはいつも悩んでいました。  でも同棲を始めた頃、私はもう30歳になっていたんです。今からもう一度婚活や恋活をしても、今の彼よりいい人が見つかるか分からない。彼とは性格は合わないけれど、少なくともスペックは高い。そう思うと、悩んでは持ち直し、の繰り返し。そのまま2年も経ってしまいました」  自分より高学歴で、よく稼ぐ器用な彼氏。そう聞くとたしかに、結婚相手として俗に言う“優良物件”であるように聞こえます。でも、高収入な人が、イコール恋人を幸せにしてくれるわけではないのです。
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「家事を受け持つくらいの愛情もないのか」
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