乾燥肌かどうかは“手のひら”で分かる。保湿をサボると大変なことに
化粧品選びは「気持ちいい、効きそう」を大切に

花房火月(はなふさ・ひづき)医師
直感を信じて試してみるという方法も
乗り物の酔い止め薬ではなく、風邪薬をわたして「これを飲むと酔い止めになる」と飲んでもらうと乗り物酔いしなかった例もあるといわれている「プラセボ効果」。余談ですが筆者は以前、同棲していた相手が花粉症にかかり、毎晩、筆者自身がアレルギー性鼻炎薬を手渡していたことがあります。2週間ほど経ち、相手が「花粉症が楽になってきた」と言い始めた頃でしょうか。薬のパッケージを見たら、「風邪薬」と記載されていたのです……! 筆者に悪意はありません。単なるパッケージの読み間違い。これぞ「プラセボ効果」!? 花房先生も「そのとおりです」と言います。
「皮膚科学の製薬会社マルホでは、新しく発売するニキビ用の医薬品の臨床試験で、プラセボ(本当は効果がないもの)をつけたとしても、40%の人にニキビの改善が見られたと発表しました。ですから、たとえ薬機法上『化粧品には医学的な効果があってはいけない』という事実があったとしても『効果がありそう』『使ってみたい』と思ったものであれば、信じて試してみる、という方法もアリではないでしょうか」
<花房火月 取材・文/内埜さくら>
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