――“自分色”とのキーワードは、人間ドラマである本作にもリンクしていきそうです。ところで、満島家のカレーはどんなものでしたか?
満島「ちょっと甘めのひき肉のカレーでしたね。
なんの具材なのか分からないくらいに、圧力鍋でトロトロに煮込んでました。そうそう! うちの親父がにんじんがあまり好きじゃないってことが、最近発覚したんですよ。
カレー自体は好きなので、外でも食べるんですけど、にんじんがでっかく入ってると、『お前、食べとけ』と、こっちの皿に入れられてたんです。その当時は息子に栄養を取らせるためかと思ってたんですが、ニンジン嫌いなだけだった。という素直さ全開の面白い父です。だから母のカレーはにんじんなどの具が分からないようになっていたんだと、このドラマのおかげで知れました」
――夫婦の愛ですね。
満島「夫婦の都合でした(笑)。でも今、自分で作る時にも、固まり肉や具のゴロゴロした感じはイメージがないです。家のカレーってやっぱり強く記憶に残っていますね」

『カレーの唄。』より
――そうですね。最後に放送に向けてひと言お願いします。
満島「人生で大切にしていきたくなるような、たくさんのステキなメッセージをカレーを通して伝えてくれる暖かいドラマです。今、自分の生き方を模索したり、これからどうなっていくんだろうと不安を抱えている人が多いと思います。生きることと食べること、それを共有して笑いあえる人がいること。そうしたことが日々の豊かさを作っていくし、幸せな人生を作っていきます。撮影していた当時よりも、より今の時代に響く、重要なメッセージを放った作品になっています。お楽しみに」
(C)2020「カレーの唄。」製作委員会
<文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi