私を「ブス」と罵り続けた母に、今さら謝罪され…親子関係に悩む全ての人へ
親と子は、偶然の巡り合わせ
「あなたの話をしてください」
これほどまでに難しいテーマはない。だけどひとつ言えるのは、私は母親が原因で曲がりくねった軌道になった人生を、どうにかこうにか修正してここにたどり着いた、ただの女である。
だけどその曲がりくねった軌跡のことを文章にしたら、なんだか「面白い」って褒めてもらえたもんだから、それを書いて、生きている。
それは時に辛い仕事ではあるけれど、自分の通って来たすべての道に意味を持たせるような作業だから、私は今の仕事を、気に入っている。
ああ、そうだ。「親」についてのコラムはわりかし多く書いていて、答えを求められることも多いから、今回のコラムとは関係ないけれど、少しだけそこについて、私なりの答えを書いておきたいと思う。
「親と子」なんてものは、ただの偶然の巡り合わせである。そこに、特別な意味などない。
大切にするもしないも、その関係性の中で決めれば良いのであって、「血が繋がっているから」という理由だけで、一生涯その人に縛り付けられる必要なんて、ない。
許すとか、愛するとか、どうだっていい
yuzuka
エッセイスト、脚本家。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本


