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がんの夫が旅立った日、妻が最後に“思わずかけた言葉”とは

新しい人生の幕が開かれたような感覚

 緩和ケアに入ってからは「早く死にたい」と言っていた夫でしたが、まだ61歳。どんなに無念だっただろうと思うと、涙が止まりませんでした。 新しい人生の幕が開かれたような感覚 ですが、亡くなった後の穏やかな表情を見ると、ようやく痛みから解放されたのだとも感じられて、無事に送れてよかったという安堵の思いもあり、なんだかとても複雑な気持ちだったのを覚えています。  そして約3年の壮絶な闘病生活が終わり、肩の荷が下りたという思いも正直あったと思います。温かな日差しを受けて安らかに眠る夫を見ながら、私は「これから夫のいない世界で生きるんだな」と、新しい人生の幕が開かれたような不思議な感覚を覚えていました。  次回は葬儀までの準備やエピソードなど、5人の子どもがいた夫のイレギュラーな葬儀について、つづってみたいと思います。 ―シリーズ「私と夫の1063日」― <文/関由佳> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
関由佳
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitterブログ
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