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赤ちゃん猫の命を救うミルクボランティア、毎日下痢してたキウイくんとの出会い

ボランティア中に出会ったキウイくん

 そんななか、運命的な出会いを果たし、愛猫となったのがキウイくん(1歳)。生後2日と幼かったキウイくんは兄弟と共に、おがわんちさんのお家へ。元気な兄弟猫とは違い、迎えた日から1か月半くらいまで毎日下痢をしていました。
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出会ったころのキウイくん

 通院や投薬を行っても体調はよくならず、生後1か月でも体重は250グラムほど。離乳食に切り替えたらよくなるかもしれないと淡い期待を抱いていましたが、下痢は止まりませんでした。  そんなとき、役立ったのが先輩ボランティアさんの話。過去に油が合わなかった子がいたという情報を聞き、試しに子猫用フードの油分を取ってみることにしました。 「フードをキッチンペーパーの上に並べて、1晩おいて油を減らし、そのフードをお湯でふやかしたあと、フードプロセッサーでペースト状にしました」  さっそく、キウイくんに与えてみると徐々に下痢がとまり、体重も増加。あっという間に、兄弟と同じサイズになってくれました。 「毎日心配ばかりだったので、普通のうんちが出たときは、本当に感動しました」

譲渡会でも「キウイを選ばないでほしい」と複雑

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甘えん坊な瞳が愛くるしいキウイくん

 キウイくんは下痢をしていたこともあり、迎えたいという声がなかなか、かからなかったよう。そこで譲渡会に参加させ、里親を探すことにしました。ところが、会場に着くなり、キウイくんはおがわんちさんに抱きつき、離れることを拒否したのです。  心を鬼にし、ケージに入れましたが、来場者から「他の子と迷っているので抱っこさせてほしい」と言われたとき、おがわんちさんは自分の本音に気づきました。 「できたらキウイを選ばないでほしいと思ってしまった。今振り返れば、ボランティアとしてどうなんだろうと思いますが(笑)。結局、その方は他の子を迎えることになったので、キウイをうちの子にしようと思ったんです」  当時、自宅にはすでに3匹の猫がいたため、4匹に増えたときの責任や金銭面を熟考し、引き取りを申し出ました。
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よわよわしかった子猫が、人好きな食いしん坊に
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