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保護猫からスター猫へ。出会った時は瀕死状態だった“お太りさま猫”ぐっぴー

ぐっぴーくん、意外にも小食。ダイエットにも成功

 つい心を掴まれてしまうタレ目と「お太りさま猫」とも呼ばれている豊満ボディーは、ぐっぴーくんのチャームポイント。 ぐっぴーお太りさま猫 しかし、さきともさん自身はそこまでたれ目、豊満ボディーだとは思っていないよう。 「たしかにつり目ではないですが、まつげが長いからたれ目に見えている気がします。豊満ボディーも毛がふさふさだから…というのもある気がしています。ただ、顔はとても丸く、デカイですが(笑)」  実はぐっぴーくん、意外にも小食。ご飯は一般的な子よりも少なめ(獣医師さんのお墨付き)で、おやつは爪切りの後だけ。  さきともさんはぐっぴーくんに1日でも長く生きてほしいと思っているからこそ、シニア期に入ったことを機にダイエットも決行。 ぐっぴーダイエット成功「現在は、通常よりすこーしだけお肉がのっているくらいになりました。」  また、体重やおしっこの色・量を毎日確認したり、尿検査を月1回、血液検査を3ヶ月に1回行ったりと、異変を早期発見できるようにも気を配っています。

ぐっぴーを通して「保護猫」の現状を知ってもらいたい

「私にとって、この子は子どものような存在で宝物。私はぐっぴーの命を助けたかもしれませんが、今ではぐっぴーがいるからこそ、毎日を大事に幸せに生きることができていて、人生を豊かにしてもらっています。感謝しかありません。」 ぐっぴーと飼い主さきともさん そう語るさきともさんは自分たちの日々を配信することが、誰かにとって「保護猫を知るきっかけ」になれば…と考えています。 「私自身、ぐっぴーと出会って初めて、保護猫の存在や人間の身勝手で不幸な猫が増えてしまっていること、その不幸を食い止めようとしている人たちがいることを知りました。あと1日発見が遅かったら命がなかったかもしれない、こんなにみんなに愛される子がいなかったかもしれないと思うと、ぞっとします。」  どんな猫にも幸せになる権利があり、全ての猫が幸せになれるように頑張っている人もたしかにいる――。その事実を多くの人が知り、社会が変わってほしいからこそ、さきともさんはSNSや様々なメディアを通して、ぐっぴーくんの愛くるしさを配信。LINEスタンプの収益を保護団体に寄付してもいます。 「最近は『anan』裏表紙にしていただいたことが、感慨深かったです。実は、ぐっぴーの最初のメディア露出は『anan』の猫特集でした。今回、ぐっぴーは期待に応えるかのように撮影に応じており、なんだか成長したなぁと感じ、一生の記念になりました。」
 お一人様をお太り様にしたのは私ですが、愛され猫にしてくださったのは皆さん――。そんな感謝を口にするさきともさんは、ファンの方にこんなメッセージも寄せています。 ぐっぴー成長してスター猫「ぐっぴーを知って保護猫と暮らし始めたというコメントも多くいただくようになり、保護猫のぐっぴーが保護猫のために微力ながらも何かできていると思うと、感慨深いです。SNSはフォロワーさんに楽しんでいただけることが1番大切だと思っていますので、これからもくだらない投稿が続くと思いますが、よろしくお願いいたします。」  ぐっぴーくんは今日も、「幸せをつかんだ保護猫代表」として大活躍中。そこから生まれる幸せの連鎖を目にすると、自分以外の命への向き合い方を改めて考えたくもなります。 【ぐっぴー】 フォロワー数27万超えのInstagramをはじめ、Twitterブログ「GoodでHappyなお太りさま猫ぐっぴーの ぐびログ。」で大人気。第二弾まであるLINEスタンプの収益は保護団体に寄付しています。 <取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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