ですが、やはり納得が行かなかった安祐美さんは、当時付き合っていた彼氏やほかの大学の友人たちに対してグチをこぼしますが、全員から「おかしいのはそっち」だと逆に非難を浴びてしまったそうです。
「卒業旅行のときまで友達と車で遠出をしたことがなく、だからワリカンって運転手を含めた全員でするものだと思ってたんです。そのことに加え、『事前に話をされているのに聞き流している時点で反論する権利はない』って。
それで間違っていたのは私だとわかって、3人にはLINEや電話で改めて謝りました。ただし、旅行自体が卒業式の後だったこともあり、それから彼女たちと会う機会はほとんどありませんでした」
SNSではほかの3人の友人たちが食事や遊びに行っている画像がたびたびアップされていたそうですが、誘われることは一度もなかったとか。その原因となったのが卒業旅行であることは明らかです。
「共通の友達の結婚式などで顔を合わせたときは普通に話してくれますし、簡単なメッセージのやりとり程度は、たまにですが今でもあります。それだけに今は友達からただの知り合いに成り下がってしまい、余計に距離を感じちゃいますけどね」
そう悲しそうにそう振り返る安祐美さん。自身に非があったとはいえ、彼女にとって楽しかったはずの卒業旅行は別の意味で忘れられない辛い思い出になってしまったようです。
―人間関係でやらかした話―
<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。