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「年賀状の子どもの写真にモヤッ」黒い気持ちをほぐすための考え方

60代以上の“子を持たない先輩”に学ぶ

「マダネ プロジェクト」では子を持たない60代以降の女性たちを「グランマダネ」と呼び、モヤモヤを乗り切った先輩として話を聞く機会もあるといいます。 「現在60代以上の女性というのは、私たち世代が感じているモヤモヤ以上の社会圧の中で、子を持たない人生を歩んできた方たちです。そういった世代的にも気持ち的にも成熟している方に話を伺うことで、素直に聞ける、ロールモデルとして見られるといった効果があります。  グランマダネの方たちに共通しているのは、ガッと何かを頑張ってこられた方が多いということです。仕事や趣味など何かに生きがいを見つけたことで、子どもがいなくても圧があっても、自分らしい生き方が通せたのかもしれませんね」
子どものいない私たちの生き方

森下えみこ、くどうみやこ『まんが 子どものいない私たちの生き方: おひとりさまでも、結婚してても。』(小学館刊)より

 この話を聞いていて、筆者はふと、亡くなった私の二人の大叔母のことを思い出しました。  戦時中に生きた彼女たち。二人とも結婚はしていたようですが(筆者が大きくなった頃には先に他界)理由はわかりませんが生涯子を持ってはいませんでした。  私がきちんと彼女たちと話せたのは小学校の中学年頃だったので、彼女たちの気持ちや女性としてのあり方について話してもらった記憶はありません。ほぼ皆婚時代に子を持たない選択をした彼女たちは、どんな気持ちで生涯を過ごしたのか。取材中、少しだけ思いを馳せたのでした。

個人と社会、両面での生きやすさを実現させたい

 現在も参加希望者が絶えない「マダネ プロジェクト」。くどうさんは、このプロジェクトや自身の発信を通して、個人と社会、両面での生きやすさを探っていきたいと話します。 「個人に対しては、『マダネ プロジェクト』を通じて、当事者同士が気持ちを共有し、前向きに自分らしく輝いてほしいと願っています。実際運営をしていると、辛さを克服し、社会や他者のために頑張ろうと気持ちを切り替えている方も増えています。  社会に対しては、私が色んな方の話を聞いて発信することで、子がいてもいなくても、フラットに生きられることが大事だということや、異なる価値観の人を尊重しようというメッセージが広まることを目指したいと思っています」
子どものいない私たちの生き方

森下えみこ、くどうみやこ『まんが 子どものいない私たちの生き方: おひとりさまでも、結婚してても。』(小学館刊)より

 くどうさんのこうした活動が記事になると、一定数の批判が集まることもあるそうです。 「負け惜しみにしか聞こえない」「少子化を喜んでいる」「子どもがいないと、ありがたみはわからない」など、偏見に満ちた声です。  私たちは自分の思い込みをベースに、正しい正しくない、好き嫌いといった目で世界を見てしまいがちです。何かを見てネガティブに感情が揺れたとしても、それは思い込みに基づいているかもしれません。  昔は光が当たりにくかった“子を持たない生き方”も、フラットに受け入れられる世の中になったらいいなと感じるのでした。 【取材協力】くどうみやこ(大人ライフプロデューサー/トレンドウォッチャー) 大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。近年は子どもをもたない大人のマーケットに着目し、子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰。 <取材・イラスト・文/おおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
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