……はい。ずばり、私が常連になっているおでん屋さんのことでした。ご夫婦の義理の息子さん、話したことのない店員さんでしたが、特徴を言われれば誰なのかはすぐわかりました。

この偶然には、私もご夫婦もビックリ。その後、
話が大いに盛り上がり、さらに3軒くらいともにハシゴをして、お土産に焼酎まで買ってもらってお別れをしました。
初めて訪れた旅先で、幾度となく通い詰めていた赤羽のおでん屋と縁が繋がるとは……。なかなか奇跡レベルの高い体験だったなと思いながら、私は夜行バスに乗って東京へと帰ったのです。
その後、久しぶりに赤羽まで飲みに行った際に、お店でその話を披露しました。すると、この話はお店の中でもセンセーショナルな出来事として噂になっていたそうです。
なんでも、あのご夫婦から義理の息子である店員さんに連絡があり「ここによく来るお客さんと金沢で会った」と告げられていたのだそう。店長さんは「おまえだったんかい!」と、その客が想定していたよりもだいぶ常連だったことに笑っていました。
コロナ禍が長引き、今は居酒屋に足を運ぶことも難しい状況です。しかし、
私はこうしたたくさんのご縁と思い出をくれる酒場という場所がやっぱり大好き。いつの日かまた、気兼ねなくフラリと遊びに行ける日を心待ちにして、コロナ禍を乗り越えていきたいと思います。
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行楽・旅行のトンデモエピソード―
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<文/もちづき千代子 イラスト/ただりえこ>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama